放射線:池袋の公園で高線量検出…2時間で年間被ばく限度
毎日新聞 2015年04月23日 21時38分(最終更新 04月23日 23時35分)
東京都豊島区は23日、同区池袋本町4の区立「池袋本町電車の見える公園」で、滑り台付近の地表から最大で毎時480マイクロシーベルトの極めて高い放射線量が検出されたと発表した。国の除染基準値(0.23マイクロシーベルト)を大幅に超え、一般人の年間被ばく線量限度(1000マイクロシーベルト)に2時間強で達するレベル。何らかの放射性物質が地下に埋まっているとみられる。区は同日夜、公園を立ち入り禁止とし、池袋保健所に健康相談窓口を設ける一方、原子力規制委員会に助言を求め対策を講じる。
区によると、区民から20日に「放射線量の高い遊具がある」と通報があり、22日から公園を測定していた。
同公園は2013年3月に開園。福島第1原発事故の2年後だったため、これまで放射線測定をしていなかった。東武東上線の下板橋駅下りホームに隣接し、近所の人によると以前は清掃車の車庫だった。遊具のほか中心に芝生広場があり、下校途中の小学生や保育園児の散歩などにもよく利用されているという。【近藤浩之】