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中国 景気減速で海外へ「資金流出」 政府高官
4月23日 20時17分

中国 景気減速で海外へ「資金流出」 政府高官
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中国では国内の景気が減速するなか、通貨=人民元を売ってドルを買う取り引きが活発になっていて、中国政府の高官は海外への資金の流出が起きているという見方を示しました。
中国の国家外貨管理局は、企業や個人などがことし1月から先月までの3か月間に行った為替の取り引きについて、通貨=人民元を売ってドルを買った金額が、ドルを売って元を買った金額を914億ドル(日本円でおよそ10兆9000億円)上回ったと発表しました。これは前の3か月間に比べてほぼ2倍の増加で、先月だけでも元が7兆円以上多く売られるなど、中国でのドル需要は月を追うごとに増えています。
この背景には、中国経済が減速する一方で、アメリカの景気が回復傾向にあるなか、企業の間で資金をアメリカなど海外への投資に充てる動きが広がっていることなどがあるとみられます。
国家外貨管理局の管涛国際収支局長は記者会見で、ドルの需要の高まりは中国から海外への資金の流出を示すものだと指摘したうえで、流出の規模は想定の範囲内であるものの、今後も資金の流れを注意深くみていく考えを示しました。その一方で、短期的な投機資金、いわゆるホットマネーや違法な送金などの存在について、管局長は「あるとは言えない」と述べるにとどまりました。

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