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リンゴ病患者、東京と埼玉で大幅増- 南多摩や荒川区などで警報値超過
ほおが赤くなることからリンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」の患者が、東京都と埼玉県で前週に比べて大幅に増えたことが23日、都などがまとめた患者報告で分かった。都内では感染の拡大に伴い、警報基準値を上回る保健所管内が続出。保育所などで集団発生も起きており、患者が増加傾向の保健所では、うがいや手洗いといった予防策の徹底を求めている。【新井哉】
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今月13日から19日までの週の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、東京都で前週比65%増の1.5人を記録。南多摩(4.78人)や荒川区(4.75人)、八王子市(3.09人)、墨田区(2.6人)、台東(2.5人)などの保健所管内で警報基準値の2.0人を上回った。最多となった南多摩保健所では、集団発生が起きた施設に対し、手洗いなどの予防策を周知しているほか、症状が出た場合は早めに医療機関を受診するよう呼び掛けているという。
前週に比べて2倍近く増えた荒川区は、妊婦が感染した場合、まれに胎児異常や流産が生じるとウェブサイトに掲載。周囲で患者が発生した際は「妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要」としている。予防のポイントを記載したポスターを作成し、今後、区内の保育所や幼稚園などに配布するという。
埼玉県も「定点当たり報告数は前週より大きく増加した」と説明。県内の報告数は前週比58%増の1.34人となり、さいたま市(2.7人)、加須と川越市(共に2.5人)の保健所管内で警報基準値を超過した。千葉県は同29%増の1.25人。海匝(3.5人)や船橋市(2.64人)、松戸(2.06人)、習志野(2.0人)などの保健所管内で多く、「年齢群別では3―7歳の報告が多い」としている。
伝染性紅斑の原因はヒトパルボウイルスB19感染で、10―20日ほどの潜伏期間の後に、ほおに赤い発疹が現れた後、手や足にも網目状の発疹が現れる。小児が感染してもほとんどが重症化せずに軽快する。
一方、成人では、ほおの赤い発疹などの特徴的な症状が出ることは少ないが、強い関節痛のために歩けなくなることもある。妊婦が感染すると、本人には全く症状がなくても胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産となる可能性があるという。
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