ドローンの機種判明 色は塗り替えられたか

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 22日、首相官邸の屋上に小型無人機「ドローン」が落下しているのが見つかった事件で、このドローンが「ファントム」と呼ばれる機種であることが分かった。

 警視庁公安部によると、22日午前10時20分頃、官邸の屋上にドローンが落下しているのを官邸の職員が見つけた。捜査関係者によると、落下していたドローンは、「DJI」というメーカーの「ファントム」と呼ばれるプロペラが4枚ついたヘリコプター型の機種で、発見された時はひっくり返った状態だったという。

 この機種はもともと白色だが、落下した機体は黒だったため、警視庁公安部は、黒く塗られた可能性があるとみている。

 また、ドローンに取り付けられたプラスチック製の容器からは、放射性物質のセシウム134とセシウム137が検出された。いずれも自然界には存在しないもので、公安部は23日にも、専門の施設に容器の中身を運び、詳しく調べることにしている。

 公安部は捜査本部を設置して、威力業務妨害などの疑いで捜査を始めていて、防犯カメラの映像を分析するなどして、ドローンがいつ落下したかを調べるとともに、操縦した人物の特定を進める方針。