街路樹に衝突したバス(22日午後、熊本県南小国町赤馬場で)

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 22日午後2時頃、熊本県南小国町赤馬場の国道212号で、韓国人観光客20人を乗せた観光バスが路肩にはみ出し、街路樹に衝突した。

 韓国人の女性添乗員(40歳代)ら入院した3人は重傷の見込み。

 小国署によると、バスは那珂川観光(福岡県那珂川町)の所有。現場は見通しの良い直線で、契約社員の男性運転手(71)は「対向車が車線をはみ出してきたので、よけようとハンドルを左に切った」などと話しており、同署は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで事情を聞いている。

 乗客の男性(66)によると、一行はソウル近郊にある教会に通うグループ。20日から3泊4日の予定で、22日は阿蘇などを観光した後、大分県別府市に向かう途中だった。男性は「突然のことで悲鳴を上げる暇もなかった。顔から血を流している人もいたが、命があって良かった」と振り返った。