【ジャカルタ=鈴木亘】北朝鮮の朝鮮労働党序列2位の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は22日、インドネシアの首都ジャカルタで演説し「我々が開発した核兵器などのおかげで戦争が回避され、朝鮮半島の平和が維持できている」と述べた。核開発は自衛のためだと改めて強調した。
金永南氏は22日開幕したアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の60周年記念首脳会議で演説した。5分とされていた持ち時間を大幅に上回り、20分近く熱弁を振るった。戦後70年で「世界は進歩したが我が国はまだ苦しんでいる」と語り、同国への制裁を科す米国を繰り返し批判した。
米国と軍事演習などで連携する韓国についても「関係改善の道を閉ざしている」と非難した。会議の参加国に対しては「差別主義と戦うためお互いを支え合おう」と呼びかけた。
金永南、核開発