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【格闘技】

井岡一翔 ノーパン計量でパス 世界最速3階級制覇へ

2015年4月22日 紙面から

すべての着衣を脱ぎ計量する井岡(左から2人目)=ホテルモントレグラスミア大阪で(石湯恒介撮影)

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 ダブル世界戦の前日計量が21日、大阪市内のホテルであり、井岡一翔(26)はパンツを脱いでリミットいっぱいの50.8キロでパスした。プロ18戦目での世界3階級制覇が成れば世界最速となる。高山勝成(31)=仲里=は一発パスした。

 井岡がはかりに乗ると、自陣営の日本語と王者レベコ陣営のスペイン語が激しく交錯した。何十グラム、いや、ほんの何グラムかの、誤差程度のオーバー。レベコ陣営の執拗(しつよう)なアピールに、井岡は「正々堂々、納得してもらえればいい」とパンツを脱ぎ、スッポンポン状態になって再びはかりに乗った。ここでまた「リミットだ」「いや、リミットじゃない」「(計量器に)触るな!」の応酬があったが、最終的にはレベコ陣営も納得した。

 当初、午後1時の計量開始が王者陣営が「なぜ早くやらない」と大騒ぎし、15分の前倒し。オーバー騒ぎもゆさぶりのひとつだろう。だが、井岡は冷静。「確か、日本タイトルの時に計量でパンツを脱いだ記憶がある。プロ2度目。何百グラムオーバーなら慌てるけど、ほんの何グラムですから。計算したより計量の時間が早まって、微妙なところで…。でも、無事クリアできて良かった」と語った。

 昨年5月、3階級制覇をかけてIBF世界フライ級王座に挑戦して失敗。それ以来の挑戦になる。全裸にはさせられたが、すでにレベコを“丸裸”にしている。右手の防御が遅い弱点は明らか。左からのジャブ攻撃で弱らせ、左ボディーで仕留める戦略に狂いはない。

 元世界2階級制覇の叔父・弘樹さん(46)も「何が何でも勝ってくれる」と夢を託した。その弘樹さんは4度、3階級の壁に阻まれている。「井岡家にとっては6度目の挑戦。これが最後にしたい」と井岡。6度目の正直となるか…。 (竹下陽二)

 

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