2012年07月29日

2012インターハイ直前企画② 恵庭南高校

2012インターハイ直前企画② 恵庭南高校

「期待」

昨年のインターハイでは、かなりインパクトのある演技を見せて、18.700をマーク。順位こそは8位だったが、上位がハイレベルだったことを思えば、順位以上の力を見せつけたのが恵庭南高校だ。

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以前から強いタンブリングには定評があったチームだが、徒手ややわらかい動きもかなりよくなってきており、表現の面でも飛躍的に伸びていた。ただの体操ではなく、描き出そうとしている世界観が見える作品になっていたと思う。 8位と言っても、上位チームと比較しても遜色はない。 昨年のインターハイでの恵庭南はそんなチームだった。
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ところが。 今年の3月の高校選抜。 バランスで1人が動く。タンブリングでのしりもち。 3バックのずれ。伏臥での着地ミス。 大小のミスが重なり、17.775。 決して力が落ちているという印象はないのだが、ミスが出てしまえば結果はこうなってしまう。そんな演技だった。 おそらく、選手たちにとっても不本意で悔しかったに違いない。
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そして、5月の団体選手権。 ここでも、恵庭南の演技は、美しく、力強く、印象に残った。 バランスや側倒の美しさ。背倒立のすばらしい揃い方。 3バックのスピード感、大きさ。見せ方の工夫。 なによりも、以前に比べて上体の動きがとてもよくなっていて、動きにやわらかさや大きさ、深みが増しているのだ。 動きでも十分に見せられるだけに、もとより強いタンブリングが映える! これは、かなりいいチームだ! そう感じた。
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しかし、団体選手権では、交差での接触があったように見えた。 そのためか、実施が8.600と低く、17.950に終わってしまった。 見た目の印象は、もっともっと上でもおかしくない演技だったが、やはりミスでの失点が痛かった。
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あれから2か月とすこしが経った。 インターハイに向けて、完成度をしっかり上げてきていれば、恵庭南は台風の目になるかもしれない、と私は思っている。 期待している、と言ってもいい。 着実に伸びているチームなのだが、ここ何回かミスに泣く試合が続いた。その悔しさを、糧にできていたならば、インターハイの彼らは、侮れない。ノーミスで演技できれば、上位チームを脅かす存在になるに違いない。
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                                          <写真提供:清水綾子>


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