2012年06月29日
埼玉社会人大会「ドリームチーム」
埼玉社会人大会「ドリームチーム」
※動画リンクを追加しました!
6月24日に行われた「埼玉社会人大会」。
社会人と言っても、大学生も出場可能なため、国士舘大学の学生も多数出場し、個人戦は、かなりにぎやかな大会となった。
観客席も、主に埼玉栄関係者だと思うが、そこそこに埋まり、とくに何がかかっているわけではない、といういわば「気楽な大会」のわりには、かなりの盛り上がりを見せた大会だった。
しかし、この大会の主役の座を勝ち取ったのは、なんと言っても、この…埼玉栄OB団体ではなかったか。
メンバーは、石田渓(現・埼玉栄高校監督)、内田秀晴(ケイアイスポーツ)、山中翔太(ケイアイスポーツ)、青木雄太郎(シルク・ドゥ・ソレイユ)、水谷雄登(埼玉栄RGコーチ)、高橋海仁(今春、埼玉栄高校卒業)の6人。年齢も、埼玉栄卒業後の経歴もバラバラの6人だが、「埼玉栄高校出身」という共通項のみで、チームを組んで登場した。
見ものだったのは、彼らの練習風景だ。
あまりにも楽しそうな雰囲気に、思わず審判も、こんな和やかな表情に。個人競技がすべて終了した後、いよいよ、本番直前となったが、それでも、みんなこんな笑顔。 6人の共通項は、「埼玉栄高校」だけじゃないんだな、と思った。 「新体操が大好き!」それこそがもっとも大きな共通項なんだ。さあ、いよいよ演技スタート! 応援団もボルテージがあがる! しかし、応援するほうもめっちゃ楽しそう。
いざ、演技が始まると… さすがに…かっこいい! このへんは、まだ息もあがっておらず(笑)、現役時代さながらの(?)見事な動きだ。
なんと、この第1タンブリングで、青木雄太郎は、ドッペルを見事に決めた! 観客も応援団も大盛り上がり! シルク入りを控えて、しっかり自分を磨き続けていることを感じさせる気迫のドッペルだった。
タンブリングではややひやひやするものの、動きでは「さすが」と思わせるものを見せてくれる。ドリームチームの面目躍如!
しかし、ドッペルを決めてよほど嬉しかったのか? 演技中盤から、青木(↑右端)は終始笑いをこらえきれない(笑)。 笑顔での演技は、こういう大会ならでは。 見ているほうも、思わず笑顔になってしまった。
静止系の技では、すこしばかり苦しそうに見えたものの、「止まれません!」と自信満々だった内田の鹿倒立も、奇跡のクリア! この本番強さ、さすが!
演技も後半に入り、かなり疲労の色が見える人もちらほら。 しかーーーーし! まだまだやる! まだまだいける! 僕たちはまだ翔べる…はず!
3バックも見事に(なんとか?)決め、拍手喝采!!!!!!
左右開脚が、一休みしているように見える人もいるくらい、このへん、もうかなり「キテる」と思われる。
それでも最後の力を振り絞って、ラストタンブリングに向かう選手たちに、応援団も惜しみない声援を送る。 「がんばれー! 怪我せず、生きて帰ってこいよー!」と言っているようだ。 そして、ついに、ラストポーズ!
そして、最後まで、青木(↑右から2番目)は笑顔!(笑)
後輩達から、そして、会場からも惜しみない拍手が降り注ぎ、一瞬、へばりきった表情を見せていた選手も、満面の笑みになり、声援に応えた。 みんな、無事生還、おめでとう!!! にっこにこの線審の前を通って、退場したところまではよかったが…。 フロア外に出たとたん、力尽きた模様。 倒れこむ人、壁につかまってやっと立っている人。 その奮闘ぶりがうかがわれる。
こんな彼らの「大冒険」に対して、審判が贈ったプレゼントは…。「新体操」で結ばれた仲間っていいな、と心から思わせてくれた、 値千金の演技だったことは間違いない。 その演技に対する19.550という粋なはからいに、会場も温かい笑いにつつまれた。 こんな大会があっても、いい。 <写真提供:清水綾子> ※動画アップされていました! ぜひご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=0P_B-wOCyww&feature=player_embedded
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