最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近の2日分)

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《カナル24》の条件表No.20「平均線と順位相関」を使って日経平均の動きをウォッチします。向こう10日くらいの動きをターゲットにしています。


(2015. 4.22) TOPIX 1621P(+12)  日経平均 20133円(+224) 27.9億株 (2兆8967億円)


米国は経済統計の発表がなく、1-3月の企業業績が思わしくなかった銘柄が下げる。

NYダウは17949ドル(-85)、ナスダックは5014P(+19)

日経平均は20000円を回復した後もさらに上昇して昨日と今日とで約500円の上昇をする。

今日で東証1部の連結PERは19.1倍くらいになったと思われます。PER16倍を妥当な基準とすれば、来期の企業増益は+20%増になると見ていることになります。しかしこれは過大評価です。

株価水準の決定要因は、1)金利(と流動性)、2)企業業績、3)需給、4)投資マインド の4つですが、1)更なる金融緩和の期待がある(金融)、2)企業増益は増え続けそう(業績)、3)年金と海外勢の買いが巨大である(需給)、4)誰もがこの2年間で利益を出している(投資マインド) という状況にあるので、業績からの評価であるPERが割高であるとかまだ割安であるとかだけで 日経平均が高い安いをいうことはできません。


4つの要因のうちで最も株価に影響力があるのは1)金利(と流動性)です。10年物国債金利が今のように0.3%にしか回らないなら、債券を保有して確実な利益を出していた投資家は全滅です。そこでリスク資産を保有するしかなくなる。

そのように市場を最も上手に導いたのは米国FRBで、NYダウは2011年10月からは大勢で順張り相場になり、株価は1.8倍になりました。

QE1、QE2、QE3によって産み出された過剰マネーはNYダウを上昇させ、新興国への投資を押しすすめましたが、それも今年で終わろうとしています。


今日の日経新聞のHPに、過去の日経平均の節目とそのときの時価総額の大きかった銘柄が掲げてあります。(有料会員しか見ることはできないかも知れないが)

現在の時価総額のベスト10は、@トヨタ、A三菱UFJ、BNTT、Cソフトバンク、Dドコモ、EJT、FKDDI、Gホンダ、H三井住友B、Iファナック です。金融株は2銘柄が入っています。

2000年以降で企業業績がもっともよかったのは2007年ですが、このときの時価総額のベスト10は、@トヨタ、A三菱UFJ、Bみずほ、C キャノン、D三井住友、Eドコモ、FNTT、Gホンダ、H武田薬、I任天堂 です。金融株は3銘柄。

1989年の平成バブルの時期の総額ベスト10は、 @NTT、A興銀、B住友銀、C富士銀、D第一勧銀、E三菱銀、F東電 、G三和銀、Hトヨタ、I野村 です。金融株はなんと7銘柄もあります。金融相場になると必ず金融株がベスト10に入ってくることがわかります。

金融相場ではなかった2000年のネットバブルのときのベスト10は、@ドコモ、ANTT、Bトヨタ、Cソニー、Dセブン11、Eソフトバンク、F東京三菱、G武田薬、H野村、I富士通 です。金融株はわずかに1銘柄でした。

つまり金融相場は金融株(銀行・保険・リース・その他金融)を異常に嵩上げします。嵩上げされた後の金融株はその後の金利引き上げや過剰マネーも縮小によって、株価の大崩落が始まります。1989年の平成バブル期にベスト10に入っていた銀行はほとんどその名前を消滅しました。

今は銀行株の今後の崩落についていっているのではなく、金融相場になれば銀行・保険・他金融の株価はドンドン上昇してきたということを言っています。 このまま金融相場が続けば、三菱UFJの1200円、三井住友の9500円、みずほ銀の600円も考えられないことはありませんが、そこまでいくと完全なバブルです。

どこまで株価が上昇するのかは誰にもわかりませんが、 上昇している間はついて行く。しかし例えば株価が9日線を下回ったなら保有玉は手仕舞い、再び株価が9日線を上まわったら買いなおす、ということを繰り返せば決定的なダメージを受けることはありません。これが順張り相場の対処のしかたです。



(2015. 4.21) TOPIX 1608P(+26)  日経平均 19909円(+274) 22.9億株 (2兆5776億円)


欧米株は大きく反発する。ギリシャ問題はカタがついたわけではないが、大きく心配するほどではないと判断したのでしょうか。

ただ昨日の上昇のキッカケは中国が預金準備率を一気に1%引き下げたので、全世界の流動性がさらに増える→株価インフレになる、という思惑が大きかったようです。

NYダウは18034ドル(+208)、ナスダックは4994P(+62)と前日の下げ幅を埋めるほどではなかったが、これによって円安になり、日本株にとってはプラスとなる。

日経平均は高寄りし、ジリジリと上昇していたが、14:00から先物の買いで上昇が加速し、19900円に乗せて終わる。株価は再び9日線を上回り、順張り相場へ復帰する。


昨日の夕方メールがきて、「明日パナソニックを始値で買おうと思っています。これは坂本さんが言う押し目買いの基準を満たしていると思ったのですが、間違いないでしょうか?」という確認の質問がありました。

どれどれと見てみると、確かに押し目買いの条件を満足しています(右図)。

@株価が4線の最上位に出た。(必ずしも最上位に出なくてもよいが)

局面の条件としては、

A最近の安値1540円は、先の小波動のボトム1510円を下回っていない。(1540の表示は昨日の段階では出ておらず、今日の上昇によって表示された)

B先の小波動のピーク(a)1614円から1540円までは約-4%の下げでしかなく、「急落」はしていない。

C前日(c)で9日順位相関が-80以下になっている。

HPで述べたすべての条件を満足しているので、「押し目買いに該当します」と返事をしましたが、それにしても日経平均が25日線よりも上位にある今どき、パナソニックのような年金や海外勢が買う大型株が「押し目買い」となったとは意外でした。

ほかにも「押し目買い」の銘柄があるのではないかと、条件表No.69「HP 4平均線突破買い」を設定しました。この条件表は「アップデート」→「条件表をダウンロード」でダウンロードすることができます。(標準3)または(サンプル0)の日足用をダウンロードしてください。




No.8行は、株価が4線の最上位の平均線を上抜いた日に買い。
No.9行は、9日順位相関が過去4日間のうちに-80以下になっていれば買い。
No.12線は、株価(終値ベース)が9日間で-10%以上下落したことが、過去10日間のうちにあれば「買わない」。

ここでは「急落」現象は(9日間で-10%以上下げたとき)としましたが、従来の「急落」は13日間で-15%(ただしザラバベース)の下落です。今の相場は順張り相場なので、ザラバで-15%下げることは多くないし、条件表の設定もややこしくなるので、「終値ベースで、9日下落率が-10%」と簡略にしました。

なお「小波動が切り下がっていないこと」という条件の設定はしていないので、グラフを見て安値が切り下がっているかいないかを確認してください。切り下がっていれば押し目買いにはなりません。

昨日、条件表No.69を設定して、東証1部銘柄を対象に検索をすると次図の7銘柄が検索されました。このうちの小型株(モロゾフ、洋ビジネス、長谷川香)は現在の買い主体である年金や海外勢が買うとは思えないので、カットすると買う対象は(エーザイ、トレンドM、パナソニック、三井倉庫)の4銘柄です。今日のところはパナソニックが最も上昇しており、質問されたユーザーの炯眼です。





(2015. 4.20) TOPIX 1582P(-6)  日経平均 19634円(-18) 20.8億株 (2兆3350億円)


欧米はギリシャのデフォルトを懸念円して大幅安となる。ギリシャはEUにとって、煮ても焼いても食えないどうしようもない国であることは身にしみてわかっているはずなのに、いまだにギリシャに振り舞わされています。

私はギリシャがデフォルトをしたところで、大きな問題にならないのではないかと思っていますが、近くのEU諸国にとっては大きな問題になると思うからギリシャの亡霊に恐れおののかなくてはならない。

NYダウは17826ドル(-279)、ナスダックも4931P(-75)と大幅安。国債利回りは1.870%(-0.024)と低下する。

昨日の下落によって、米国株価は当分新高値を取ることは難しくなりました。NYダウの小波動のピークは(A→B→C)と切り下がっています。ボトムはザラバベースでは青色線の(a→b)のように切り下がっていますが、終値ベースではピンク色線の(a→b)のように切り上がっています。どちらかといえば、NYダウは下降トレンドにあり、新高値を更新できる状況にはありません。

ナスダックは小波動のピーク(A→B)は切り上がり、ボトム(a→b)は終値ベースでは切り上がり、ザラバベースでは切り下がっていますが、どちらかといえばなお上昇トレンドを維持しています。 ただ(B→b)の下落途中でこれまでにない大きな大陰線を出しているので、投資家の一部は高所恐怖症にかかっていると思われます。すこしの不安が株価の変動を増幅させています。したがって株価が(B)に近づけば手仕舞いしておこうという向きがあって、今回の上昇(C)は(B)を上抜くことができませんでした。再度の高値挑戦を待つところです。


欧米の大幅株安と円高を受けて、日経平均は安く寄ったが、前日にすでに-232円下げていたことから、一転して押し目買いが入り一時は前日比でプラスとなったものの、結局は小幅安で終わる。

昨日いったように日経平均が9日線を下回ったので、今日は買い建て玉は手仕舞いしておくのがよく、その後再び9線を上回れば買いなおせばよいのです。

このやりかたの例は最近では(a)と(b)の2例があります。(a)で9日線を下回ったので、翌日の日経平均の始値(18604円)で手仕舞い。(実際には日経平均の売買はできないので、個別銘柄を例にしてください)。

ところが(a)の2日後に9 日線を上回ったので、翌日の始値で買い直すと、始値は(19119円)でした。手仕舞いした18604円から19119円の差は約500円あります。(a)で手仕舞いせずにそのままにしていたなら、この500円を失うことはなかった。

(b)の場合は、翌日の始値は(19374円)で、5日後に9日線を上まわったのを見て、翌日の始値で買い直すと(19295円)です。この場合は 約80円ほど有利な値段で買い直せています。

(a)では500円の不利になり、(b)では80円ほど有利になっていますが、有利・不利で手仕舞いと買い直しをしているわけではありません。手仕舞いしたならば、その後日経平均がどれほど下落しようとリスクはない、ということが肝心なことです。

例えば(b)で(19374円)で手仕舞いをした3日後にはザラバ安値18927円をつけています。手仕舞いした値段(19374円)よりも-450円も余計に下げています。この場合は18927円で下げ止まりましたが、もし18500円まで下げていたなら(b)の(19374円)での手仕舞い値段から-870円のリスクを負ったわけですから、「9日線を割り込んだ手仕舞いする」の方針は大正解であったわけです。決めたとおりに手仕舞いしましょう。手仕舞いしてリスクから解放されましょう。



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株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治

              
2012.4.10 から...