バリ島の日本語フリーペーパー「アピ・マガジン」のアラサー女性編集者たちがリレー形式でリアルなバリの今をレポート。今回はバリ島の日本食ブームについて。ブームを支えているのは20~30代を中心とした、ごく一般的なインドネシア人たちのようです。バリ在住12年の蓮次郎子さんがレポートします。
ここ1年ほどだろうか、仕事先などで会う20代から30代のインドネシア人から「あなたは普段どこで日本食を食べているの?」「おすすめのお店を教えて」としきりに聞かれるようになった。しかも、「寿司はシンプルな握り寿司に限る」とか、「アレンジされていない日本料理が食べたい」「僕は穴子が好き」などといった通っぽいコメント付きである。
彼らは口を揃えてこう言うのだ。
「多少高くてもいいから美味しい日本料理が食べたい」
バリ島を訪れる「消費マインド」の高いインドネシア人旅行者たち
年間376万人の外国人旅行者(うち日本人は21万7402人)が訪れるリゾート地バリ島には世界中からの観光客のニーズを満たす多種多彩なレストランがあり、当然ながら日本食レストランも多数存在する。
洗練された5ツ星リゾート内の高級和食、味と素材へのこだわりが評判の街の人気レストラン、さらには日本人からすると「これって和食?」と困惑してしまう摩訶不思議なフュージョン料理が出て来るローカル店など様々で、それに従いお値段のほうも、客単価1万円以上のコース料理から200円ほどの和風総菜まで実に幅広い。
加えてここ最近は、丸亀うどん、博多とんこつラーメンの一幸舎など、ジャカルタやシンガポールで展開している和食チェーン店のバリ島出店が著しい。そして現在、これらの和食レストランに赴いて周りを見回すと、いずれのタイプの和食レストランも、客層として最も多いのはインドネシア人である。
若干失速したとはいえ、2014年第一四半期の世界消費者信頼感指数(CCI)はインドに次いで世界第2位(日本は73位)と、インドネシアの購買・消費マインドの高さは相変わらずで、それを支えているのは富裕層と経済成長によって急速に拡大した新興中間層だ。そして彼らは都市部からバリ島へリゾート旅行にやって来る。2014年にバリ島を訪れたインドネシア人は697万人、その90%以上が空路経由の「消費マインド」が高い層なのだ。
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