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時を越えた戦艦 作者:野上涼香

立ち上がれ

皮肉な戦闘

二○二二年七月十六日一四○○時

対馬沖
第一三護衛隊の対空レーダーが大量のミサイルを補足した。
方位は北北東
数は百十

即座に全艦は超法規行動を取ることにした。
無論ミサイルを迎撃するためだ。

しかし、護衛艦"じんつう"だけは全く動かなかった。
ーーーーいや、動けなかったのだ。

なぜならこの時、出港間際のじんつうに民主党の党員が四人無理やり乗船し、艦橋に居座っていたためだ。

これだけならまだいい、無視すればいいからだ、しかし彼らは

「迎撃をしてはいけない」
「当たるとは限らない」
「もし実験だったらどうする」

などと脳内お花畑を醸し出し、挙句

「この艦が迎撃に参加したら有る事無い事を言いふらす」

などと言い腐りやがった。

ここまでくると艦長は腹を括り、民主党員には何を言ってるのかわからないように艦内放送をした。

内容をわかりやすく言うと

「バカのせいでこの艦は沈むかもしれないから覚悟してほしい」

というもの
無論その他の護衛艦にも通達してありじんつうが動かなくとももう何も言えなかった。
が、通達に時間がかかりミサイルはすでに主砲の射程距離までに接近していた。
次の瞬間

各艦『迎撃開始ー‼︎撃ちぃ方始め‼︎』

シュパー‼︎
シュパー‼︎
ドン!ドン!ドン!ドン!

シースパローが、76mm砲が次々火を吹いた。

じんつうはと言うと

お花畑「なぜ他の船は迎撃してるんだ‼︎すぐにやめさせろ‼︎」

艦長「直接言ってくださいよ」

レーダー員「本艦に向け"韓国の対艦ミサイルが"接近‼︎艦長、指示を‼︎」

艦長「待て」

お花畑「当たるのか⁉︎」

艦長「当たりませんよ、最初に迎撃出来てればね」

お花畑「早く迎撃してくれ‼︎」

艦長「無理ですよ、戦闘態勢に入ってませんから」

お花畑「‼︎」

このまで来て漸くお花畑も事態の深刻さがわかったようだ、
しかしもはや手遅れであった、第一三護衛隊が迎撃出来なかったミサイルは二発
その二発はじんつうの艦橋と主砲の間、ASROCに命中し、起爆した。

あさゆき見張り員「艦長‼︎じんつうが‼︎」

ズガーン‼︎
ドゴーン‼︎

次の瞬間ASROCが誘爆し、じんつうは真っ二つに裂けた。

二○二四年九月十六日一四○六時

DE230 じんつうはASROC誘爆を原因にその姿を消した。
生存者はわずか六名だった。

これは戦艦武蔵を復活させるときの文句を皮肉にも証明する戦闘にもなった。

「現代の艦船はミサイル一、二発で沈む」

という文句通りに…

翌日アメリカでは退役戦艦を再就役させることとモンタナ級"戦艦"を数隻建造することを発表した。
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