安倍首相:70年談話で「過去の2談話文言にこだわらず」
毎日新聞 2015年04月20日 21時50分(最終更新 04月20日 23時25分)
◇BSフジの番組で、改めて示す
安倍晋三首相は20日、BSフジの番組に出演し、今夏に出す予定の「戦後70年談話」について、戦後50年の村山富市首相談話、戦後60年の小泉純一郎首相談話の文言にはこだわらない考えを改めて示した。「侵略、植民地支配、痛切な反省、心からのおわびなどの言葉が入るのか」という質問に対し、「歴史認識においては(これまでの談話に)書かれていることを引き継いでいくと言っている以上、もう一度書く必要はない」と答えた。
首相は「小泉首相のときは村山首相の談話を下敷きにしているという感じはある。私の場合はそうではなくて、安倍政権として、先の大戦に対する反省をもとにした平和国家としての歩み、これからさらに地域や世界の平和に貢献していく決意を発信したい。同じことを言うなら談話を出す必要がないだろう」と強調した。
一方、首相はインドネシアで開かれるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議(22、23日)にあわせて中国の習近平国家主席と会談するかどうかについて、「自然な形でそういう機会が設けられるなら、お目にかかる用意はもちろんある」と述べた。【田中裕之】
◇安倍首相の「戦後70年談話」に関する発言要旨
村山(富市)首相は村山首相として、小泉(純一郎)首相は小泉首相として語った。小泉首相は村山談話を下敷きにしている感じはある。私の場合は、安倍政権としてどう考えているか、日本の過去、先の大戦への反省、それをもとにした戦後の平和国家としての歩み、これからさらに平和に貢献していく決意を発信していきたい。私の考え方がどう伝わっていくかが大切だ。同じことを言うなら談話を出す必要はない。名前を書き換えればいいだけの話になる。50年、60年(の談話は)、歴史認識ではこの基本的な考え方を引き継いでいくと言っている以上、これをもう一度書く必要はないだろう。