安倍首相:靖国例大祭に真榊奉納 参拝は見送り方針

毎日新聞 2015年04月21日 11時08分(最終更新 04月21日 12時42分)

靖国神社の春季例大祭に合わせて安倍晋三首相が奉納した真榊=東京都千代田区で2015年4月21日午前9時16分、望月亮一撮影
靖国神社の春季例大祭に合わせて安倍晋三首相が奉納した真榊=東京都千代田区で2015年4月21日午前9時16分、望月亮一撮影

 安倍晋三首相は21日、靖国神社の春季例大祭(21〜23日)に合わせ、真榊(まさかき)と呼ばれる供え物を奉納した。真榊は「内閣総理大臣 安倍晋三」名で、私費で納めたとみられる。閣僚では塩崎恭久厚生労働相も真榊を奉納した。

 首相は21日夕、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念会議に出席するため、インドネシアへ出発する。首相は中国、韓国との関係改善を目指しており、会議に合わせて中国の習近平国家主席との会談に意欲を示していることなどもあり、参拝は見送る見通し。

 首相は2013年12月に靖国神社を参拝し、中韓両国から批判を受けたほか、米国も「失望」を表明した経緯がある。その後の春と秋の例大祭では、参拝せずに真榊を奉納する対応を続けている。

 菅義偉官房長官は21日午前の記者会見で、首相の真榊奉納について「私人としての行動に政府として見解を申し上げるべきではない」と述べた。【当山幸都】

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