戦後70年談話:民主は文言にこだわり 維新は談話に疑問

毎日新聞 2015年04月21日 18時40分(最終更新 04月21日 18時59分)

 民主党の細野豪志政調会長は21日の記者会見で、安倍晋三首相が今夏の「戦後70年談話」で、過去の首相談話の歴史認識に関する文言にこだわらない考えを示したことについて「『痛切な反省』と『心からのおわび』は言葉として残した方がいい。さらに未来志向の言葉を加えることで世界から受け止められる」と述べ、継承すべきだとの考えを示した。

 細野氏はまた、首相が過去の談話を「全体として引き継ぐ」と発言していることに関し、「反省とおわびの部分を自身の口から言いたくないのだろう。これまでも直接的な表現を避けてきた経緯がある」と指摘した。

 維新の党の松野頼久幹事長は同日、「アジアや国内への影響からみて、70年談話を出すのは国益にかなっていない。出す必要があるのか」と疑問を示した。【佐藤慶】

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