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リニア実験、世界最速603キロを記録 JR東海
JR東海は21日、山梨リニア実験線(山梨県上野原市-笛吹市)での走行試験を報道各社に公開し、有人走行としては世界最高速度となる時速約603キロを記録した。
2027(平成39)年のリニア中央新幹線開業に向け、新型車両L0系の設備の安全性や耐久性を検証するのが目的。16日の試験で590キロに達し、最速記録を更新したばかりだった。これまでに大きなトラブルはなく、JR東海は今回で高速域での走行試験を終了する。
山梨リニア実験線での有人走行では1997年11月、試験車両が500キロを突破。99年4月に552キロを達成し、磁気浮上式鉄道の世界最速記録としてギネスブックに認定された。03年12月には記録を581キロに塗り替え、現在もギネスブックに掲載中。13年8月にL0系を導入し、試験を重ねていた。
リニア中央新幹線は営業時、最高速度500キロを見込んでいる。