2011年11月17日

2011 ALL JAPAN直前企画⑭ 高校生個人

2011 ALL JAPAN 直前企画⑭ 高校生個人

「チャレンジャー」

「高校生は岐阜と青森しか出てない」と思っていた方、大変お待たせいたしました!
ジャパン直前も直前! 明日の今ごろはもう競技始まっている! というタイミングになってしまいましたが、高校生出場選手を紹介します。

彼らは、今大会ではまさにチャレンジャー!
明日につながる演技を、可能性に満ちあふれた演技を、ぜひ見せてほしい。

●畠山可夢(県立袖ヶ浦高校)

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インターハイでのスティックの演技は、圧巻だった。高いタンブリング、止まらない手具操作。そして、長身の長い手足が醸し出すスケール感。試合会場でも常にひょうひょうとしている強心臓っぷりも見ていて頼もしい。ユース、インハイとまったく緊張を感じさせない堂々たる演技を見せてきてくれたが、ジャパンではさて? また、あの涼しい顔でノーミス! を見せてくれるだろうか。


●佐能諒一(県立井原高校)

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ユースでは惜しいミスもあり、ジャパン出場圏内に入れなかった佐能は、インターハイで意地を見せた。わずかに足元のふらつきがあったか? くらいのノーミスでスティック、リングともまとめ9.250。表現力もいかんなく発揮し、とても高校生とは思えない空気をフロア上に描きだした。彼の演技は、とにかく熟成している。そういう意味では、高校生の中でもトップレベルではないだろうか。ジャパンという大舞台で、ぜひその真価を見せてほしい。


●川西伸也(坂出工業高校)

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佐能同様、ユースでは惜しいところで全日本出場権を逃した川西のインターハイでの演技は気迫に満ちていた。とくに2種目目のリングは、やさしい曲にもかかわらず、いつもの男気のある演技がいちだんと力強く見えた。演技終了後のガッツポーズを見ても、彼がこの演技に懸けてきた思いが伝わってきた。初めてのジャパンでも、力いっぱいの演技を見せてくれるに違いない。


●斉藤 嵩(埼玉栄高校)

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おそらく、とても悔しい思いでインターハイを終えただろう選手だ。1種目目のスティックは、会心の出来だった。決して大柄な選手ではないのだが、この日はとても大きく見えた。手具のキャッチもこの上なく正確で、びしびしと決まり、9.300。インターハイでのメダルも可能性のある点数だった。しかし、2種目目のリングの、それも最後の最後でミスが出た。斉藤の演技の中でもリスクが高く、何度も何度も練習していた部分だったが、やはり本番で決めることはできなかった。
まだ、高校生。今のミスなんてどうってことない! まだあなたには先があるのだから、とは思いながらも、やはり「成功させてあげたかった」と思ってしまう選手だ。思わず応援したくなる、というのは選手としての魅力のうちだろう。
ミスを恐れず、思いきり! 自分が重ねてきた努力を信じて、演じてほしい。


●高橋涼太(前橋工業高校)

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インターハイではややミスが目立ち、12位だったが、ユースでは踏ん張って9位。去年までは個人で全国大会には出たことがなかった選手が、本当によく頑張った。前橋工業の特徴と言えるやわらかい動き、美しい動きがとてもよく似合う選手で、彼の腕や指先の動きは、ほんとうに空気をつかむようだ。その演技の繊細さ同様、すこしばかり精神的にも繊細? な印象もあるが、ジャパンでは臆せずのびのびと踊ってほしい。彼のもつ透明感は、ジャパンの舞台でも目を引くはずだ。


●栗山 隼(神埼清明高校)

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インターハイではややミスが目立ったが、なにしろまだ高校1年生。強いタンブリングに、すっとした空中姿勢の美しさで、ユースではいきなりの7位。さらりと全日本出場を決めてくれたルーキーだ。手具操作などはそれほど凝ったものは入れていなかったと思うが、基礎力のたしかさゆえに、どんどん技術を積み重ねていけそうな逸材だ。高さのあるタンブリングは、ジャパンでもきっと見劣りしないだろう。

                                     <撮影:小林隆子>
※小林隆子(こばやしたかこ)
 ⇒AJPS(日本スポーツプレス協会)会員のカメラマン。『DDD』『クララ』『スポーツナビ』などで活動するとともに、自ら運営するWebサイト『Figgym』では、感性豊かな新体操の写真を公開している。



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