タクシー:運転手が降車直後に乗客ひいて死亡させ逃走容疑

毎日新聞 2015年04月20日 21時15分(最終更新 04月20日 21時56分)

 ◇大阪府警 殺人やひき逃げ容疑で大阪地検に書類送検

 降車直後のタクシーの乗客をひいて死亡させ、逃走したとして大阪府警は20日、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑などで逮捕されたタクシー運転手の男について、殺人や道交法違反(ひき逃げ)の疑いで大阪地検に書類送検した。府警は、男が車の下に巻き込んだ乗客を認識した上で再び車の後輪でひいたとみており、殺意があったと判断した。

 男は韓国籍の黄金出容疑者(79)=大阪市此花区高見1。送検容疑は3月31日未明、大阪府豊中市日出町1の市道で、タクシーを降りた後に何らかの理由で路上に倒れた近くの無職、加世世知子(かせ・せちこ)さん(71)を右前輪でひいた後、再び後輪で乗り上げて死亡させ、現場から逃走したとされる。「車の下に何かあるのは分かったが、人とは思わなかった」と否認している。

 府警交通捜査課によると、黄容疑者は加世さんをひいた後、いったん車体の下を調べたとされる。付近には街灯があり、府警は事故を認識できたとみている。【千脇康平】

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