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 米グーグルが提供する地図検索サービス「グーグルマップ」で20日、複数の地図表記が改ざんされていたことがわかった。東京都の警視庁本部は「恒心教警視庁サティアン」、皇居の一部の施設が「オウム真理教皇居支部道場」などと表示された。グーグルは悪質ないたずらとみて順次もとの表記に戻しているが、新たに改ざんされる施設も増えている。

 ほかに金沢市の兼六園、滋賀県彦根市の彦根城、大阪市の大阪城、兵庫県姫路市の姫路城、島根県出雲市の出雲大社などで「サティアン」が登場していた。また、広島市の原爆ドームは「核実験場」と書き換えられていた。改ざんは海外にも広がっており「恒心教オーストラリア支部」などの表記もあった。

 グーグルマップの地図上の表示は、利用者が変更や加筆を自由に申請することができる。ただ、実際に表示されるまでには審査をへる必要があり、今回は何者かが何らかの方法で審査をすり抜けて書き換えたとみられる。