会社の一番の存在意義は、間違いなく「売上」を出して利益を得ることです。
もちろん、それだけではありません。
お金だけを追い求めていては、経営者も社員も働くモチベーションにはなりません。
ただ、会社のビジョンがどうの、戦略がどうのというのは、あくまで「売上」があるからこそ成り立っているものだと思います。
売上が出ないからといってビジョンを変えてしまうのは違うと思うけど、売上が出ているということはそれだけ世の中に貢献(社会的にも税金的にも)しているということですよね。
ビジョンを元に戦略と戦術を立てて行動した結果、売上が出ないのであれば、戦術→戦略→ビジョンの順に見直していかないといけません。
だからこそ、売上も出ておらず経営者自身も不幸で、従業員にも満足に給料を払えない経営者がビジョンだのミッションだの言っているのは滑稽に思えてしまいます。
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そんな「売上」ですが、従業員が売上を意識するのは難しいです。
営業や経理の方なら数字を意識させられることはあると思います。(ブラック企業の話でよく聞く、「数字出せやおらぁ!」と上司から詰められるイメージ笑)
それに比べて、例えば開発部門の人間であるエンジニアやデザイナーが毎日売上を意識できているかというと、私も含めて全然意識できていないと思います。
エンジニアやデザイナーは職人気質の人も多いと思いますが、売上を意識できないとどういう弊害があるかというと、こんな感じです。
経営者「はぁ…今月は資金繰りがヤバい。早くこのプロダクトをリリースして売上を出して新規事業に投資しないと!!」
プロマネ「デザイナーさん、納品いつになりそうですか?その部分、もうそのあたりで落とし所にしていいんじゃないですか?」
デザイナー「いや、駄目です!ここが良くない。時間はもうちょっとかかりそうだけど、1pxにまでとことんこだわって、良いプロダクトにします。(どうしてデザインの重要性を理解していないんだろうか、まったく…)」
経営者「(分かるしありがたいけど、いいから早くリリースしろよ〜!涙)」
このギャップについては、読み手によって思うことがあるんじゃないかと…笑
これについてはまた機会があったらブログに書くとして、今回は「新入社員でも入社1日目から売上に貢献して即戦力になる方法」です。
それは、「雑用をやって手伝いをすること」です。
「え、雑用やっても売上は出ないじゃん?」と思われたかもしれませんが、実はめちゃくちゃ関係あります。
私も最初は上記のように思っていました。
よく、「新入社員は会社に貢献できないから、雑用などは喜んで引き受けよう」という事を言っている新人研修があると思うんですけど、あの手の研修の悪いところは、新人が雑用をやることを精神論や年功序列制の産物のように感じさせるところです。
だから新人も、「新人だから雑用をやらされている」と思いがちです。
しかし、実は雑用などの手伝いをすることで、会社の売上に貢献することができます。
なぜかというと、自分自身で売上は立てられなくても、手伝いをすることで「売上を立てられる人の時間を作ってあげること」はできるからです。
電話対応や掃除、書類のコピーなども、それを売上を立てられる人の代わりにやってあげることで、売上を立てられる人がより売上に関係する仕事に取り組める時間が増えるので、雑用を引き受けることで会社の売上に貢献できるんです。
この、「組織の資源配分」について論理的に説明を受けていれば、新人は雑用でもやりがいを見出し、頑張って働くのではないでしょうか。
私も1年前、社会人になりたての頃は雑用を頼まれると「雑用かぁ…」と思ってしまっていましたが、その雑用が売上(組織の役に立つこと)につながるということを理解してからは、気持よく引き受けることができるようになりました。
やりがいというのは自分で見出すものだとは思っていますが、それでも「どうしてそれが必要で、どんな役に立つのか」を教えてあげることは大事かもしれませんね。
P.S.
先輩から貸してもらった本で面白かった、組織作りについての本を紹介します。
下記のビジョナリーカンパニーは、2が一番面白いみたいです。