日米の絆 再確認!
北部方面隊(総監・岩田陸将)は、9月4日から24日の21日間にわたり、米国ワシントン州/ヤキマトレーニングセンターにおいて、「平成24年度米国における米陸軍との実動訓練」に参加した。
訓練参加部隊は、全般統制官として第2師団副師団長・手塚陸将補、訓練実施部隊の第3普通科連隊を基幹とする第3戦闘団(戦闘団長・岡部1佐)約450名と第38騎兵連隊第3大隊(大隊長・マーク・エイケン中佐)約400名の精鋭が参加した。
訓練は、現有編成装備能力の最大限発揮を主眼とし、諸職種共同要領、日米の共同連携要領及びC4ISR(注)装備を最大限に活用した総合戦闘力の発揮を目標に行われた。
総仕上げとなる総合訓練では、9月19日から22日までの間、ヤキマ演習場の全域を使用し、日米共同による3夜4日の一連の状況下で行われた。
訓練目的の1つである「現有編成装備を最大限に活用した総合戦闘力の発揮」において、第2師団が保有する基幹連隊指揮統制システム(ReCS)及び火力戦闘指揮統制システム(FCCS)並びに近距離無人偵察機(近距離UAV)システムとReCSを連接して、情報と機動力および情報と火力の連携を図った。
また、相互の指揮システムを活用した情報共有で両指揮官の認識共有および日米第一線部隊相互の綿密な調整により戦闘を優位に展開し陣地攻撃を成功させ状況を終了した。
全ての訓練を計画のとおり行い多大な成果を日米の絆を再認識して訓練最終日を迎えた。
注/C4ISR command(指揮) control(統制) communication(通信)
computer(コンピュータ) intelligence(情報) surveillance(監視)
reconnaissance(偵察)
▲ 現場での綿密な調整
▲ 砂煙を巻き上前進する90式戦車
▲ AHー1S(対戦車ヘリコプター)
▲ 米陸軍との調整会議
▲ 近距離無人偵察機(近距離UAV)
▲ 基幹連隊指揮統制システム(ReCS)
▲ 市街地を想定した戦闘訓練
▲ 90式戦車の射撃
▲ 緊迫した様子で訓練に臨む隊員
▲ MPMS(96式多目的誘導弾システム)の射撃
▲ 99式自走155mmりゅう弾砲の射撃