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【芸能・社会】

愛川欽也さん逝く 80歳 妻うつみ宮土理憔悴

2015年4月18日 紙面から

1975年8月の「トラック野郎御意見無用」で菅原文太さん(右)と共演した愛川欽也さん(C)東映

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 「キンキン」の愛称で親しまれた俳優でタレントの愛川欽也(あいかわ・きんや、本名井川敏明=いがわ・としあき)さんが15日午前5時11分、肺がんのため東京都内の自宅で死去した。80歳。東京都出身。所属事務所が17日、マスコミ各社へファクスを送り発表した。故人の遺志で同日、都内の斎場にて近親者のみで密葬が営まれた。所属事務所は、愛川さんが息を引き取る直前まで「仕事に行こう」と語っていたことを明かした。

 俳優座養成所などを経て、声優として多くの外国ドラマや映画の吹き替えを担当。1970年代にTBSの深夜ラジオ「パック・イン・ミュージック」に出演し、人気を集めた。

 軽妙な語り口でワイドショー「11PM」や「なるほど!ザ・ワールド」などの司会者として活躍。75年に始まった映画「トラック野郎」シリーズでは、菅原文太さん扮(ふん)する主人公桃次郎の相棒で「やもめのジョナサン」こと金造を演じ、当たり役となった。78年にバラエティー番組で共演したタレントのうつみ宮土理(71)と結婚した。

 95年開始のバラエティー番組「出没!アド街ック天国」の司会を長年担当。「情報テレビ番組の最高齢の現役司会者」としてギネス世界記録に認定され、通算1000回となる今年3月の放送で降板した。

 2000年からは「キンキン塾」を開いて若手に演技を指導したほか、舞台の劇作や演出も手掛けた。テレビの2時間ドラマでも人気シリーズを持ち、親しまれた。09年には約7000万円をかけ、東京都目黒区に小劇場「キンケロ・シアター」を開設した。

 02年7月から半年間、中日新聞夕刊のコラム「紙つぶて」、09年4月から約2年間、東京新聞のコラム「言いたい放談」などを執筆した。

 関係者によると、昨年体調を崩し、検査で肺がんであることが判明。本人の希望で入院はせず、自宅で治療を続けていたが、容体が急変した。肺がんを発症後も仕事への情熱を失わず、亡くなる直前まで「仕事に行こう」と話していたという。

 <愛川欽也(あいかわ・きんや)> 1934(昭和9)年6月25日生まれ、東京都出身。高校中退後、54年俳優座養成所に入所。劇団三期会を経て個人事務所を設立。71年から深夜ラジオ番組「パック・イン・ミュージック」でパーソナリティー。74年から深夜番組「11PM」の司会。75年から映画「トラック野郎」シリーズに出演。78年前妻と離婚し、うつみと再婚。司会や映画・ドラマ出演のほか、エッセイストとしても活躍。

 

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