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バイオテック

2歳児、最年少の冷凍保存患者となる 14

ストーリー by headless
保存 部門より
1月に2歳で亡くなったタイの女児が、米国のアルコー延命財団により冷凍保存(極低温保存)されたそうだ(Motherboardの記事本家/.)。

この女児は2014年4月、若年者のみがまれにかかる悪性の脳腫瘍、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)と診断される。12回の脳手術と20回の化学療法、20回の放射線治療を受け、左脳の80%を摘出したが、2014年11月には腫瘍が脳に広がっていたという。インターネットでアルコー延命財団を知ったという両親は11回目の手術の後、同財団に連絡をとる。受け入れを決めた同財団では米国での処置を計画していたが、女児の病状が急激に悪化したためスタッフを派遣してタイ・バンコクで処置を行うことを決定したとのこと。

処置の大まかな流れとしては医療グレードの不凍液で血液を置き換え、徐々に冷却するというもの。女児の場合は脳のみを保存する「neuropreservation」と呼ばれるものだが、脳の摘出された部分が脳脊髄液で満たされていため、通常の処置が困難と判断して全身に対する処置が行われたという。最終的には頭部を胴体から切り離すことになるが、家族の反応や税関で発生する問題などを考慮して、通常の遺体と同様に米国・アリゾナに送られた。最終的な保存処理はアリゾナで行われたようだ。

女児は同財団が冷凍保存処理を行った初の未成年者で、最年少の患者というだけでなく、アジアで処置が行われた最初の例になるとのことだ。
  • by Anonymous Coward on 2015年04月19日 13時47分 (#2800044)

    女児の場合は脳のみを保存する「neuropreservation」と呼ばれるものだが、

    こういう人体の冷凍保存って、「今は治せないがいつか治せる日が来るまで冷凍保存」が主だと思っていたが、違うのか?

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      全身分のお金が払えない人向けに脳だけオプションがあるのよ。
      脳だけあれば、脳移植やサイボーグが可能になった時点で再生してもらうのよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年04月19日 13時50分 (#2800047)

    2歳の脳を復活させても両親に事なんて憶えてないだろうし。

    それなりの年齢の人間が、この財団に脳を預けてるみたいだけど
    一旦「自我」が離れてしまった以上、もう何も憶えてないはずなんだがねえ。
    まあ言葉くらいは覚えてるだろうが。
    赤いものを見ても「赤い」というクオリアが発動しない。
    そんな脳の出来上がり。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      >一旦「自我」が離れてしまった以上、もう何も憶えてない

      どこ情報やねんそれ。

      • by Anonymous Coward

        そーゆー宗教なんだろ。

        個人が個人の金でやっているなら、外野がとやかく言う権利はないだろうにね。

        • by Anonymous Coward

          元コメの言う「自我」とかが離れたと勝手に決めつけてる点が不愉快だな

      • by Anonymous Coward

        どこ情報も何も、ただの科学哲学ですやん。
        超超高速で動くチューリングマシン的な機械があったとしても
        人間と同じ存在と言えるような人工知能を作ることは絶対に出来ない。

        大きな違いは、自我の有無。
        人工知能は「自分に自我はあるのだろうか?赤いものを見た時のこの赤いという感触はどこから生まれてくるのか?」と
        悩むことは絶対に無い。

        一旦、ただのたんぱく質の塊となった「元・脳であったもの」を再起動しても
        それは結局ただの有機コンピュータでしかない。
        生前に知っていたはずの顔を見ても、クオリアなんて湧き上がらないし、気の抜けた返事しかできない。
        記憶の欠如と同じでしょう。

        まあ量子コンピュータが実用化されれば、話は違ってくると思いますがね・・

  • by Anonymous Coward on 2015年04月19日 14時02分 (#2800049)

    冷凍処理をぞんざいにやってるって告発した記者が居たなあ。
    そして未来の技術で生き返るって脳があってのものなのに脳腫瘍じゃ意味ないじゃん。
    手術と放射線で不可逆のダメージを受けてるしな。
    脳を入れ替えて生き返る感じか。サイボーグだなもう。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      希望を売ってるってことかね。
      技術的にはクローンの方が先に実現しそうだ。

    • by Anonymous Coward

      ご両親の心の救済のためです。

      • by Anonymous Coward

        元記事にある写真をみると、なんとも愛らしい女の子だ。何としても助けたいという両親の気持ちも分かる。
        幼い子がこのような絶望的な病気に罹り、幾度もの辛い治療に絶えながら短い一生を終えなければならなかったのは痛ましい。

        それにしても、この両親
        >12回の脳手術と20回の化学療法、20回の放射線治療
        の治療費を払い、プラス、アルコー延命財団へのお布施とは、かなりの資産家なのか。

        通常の医療処置の方は、保険が利いたり公費負担などでそんなに掛からない場合もあるかもしれないが、
        アルコー財団の方はそうは行くまい。

    • by Anonymous Coward

      仏教だと子供はまだ現世の良いことは知らなくてなんの執着もないから、
      親の子供への執着を捨てて成仏させてやれって教えてますけど、
      親の執着の成れの果てという感じですね。

  • …かも,とちょっと思った.

    将来この人達が無事に生き返る可能性がそんなに高いとは周りも実は思ってないだろう.
    ただ,そのまま普通に死者として葬ることに精神的に耐えがたい,といったところではないだろうか.いましてあげられることは全部した,と思えるかたち,ということで.

    # そう思うと,ある程度枯れた宗教のバックアップがあったほうがスムーズな気がするけど,まあ,まだそこまで社会的に認知されてないということかね.

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      親の素性は気になるわな。金持ちすぎて異常な判断に陥ったのか。
      タイと言えば、代理母問題の金持ち日本人もいたっけ

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