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【新聞に喝!】本当に「右傾化」か、いまだ左右対立をいう朝日 ノンフィクション作家・門田隆将

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【新聞に喝!】
本当に「右傾化」か、いまだ左右対立をいう朝日 ノンフィクション作家・門田隆将

 実際には、どうだろうか。左右の対立などではなく、すでに「空想家、夢想家(dreamer)」と、現実を見据えようとする「現実主義者(rearist)」との対立、つまり“DR戦争”とも言うべき時代が来たのではないだろうか。はからずも、この朝日の「右傾化」の記事の中で、国際政治学者の三浦瑠麗(るり)さんがこう語っている。「これは中国の軍事的脅威の増大と米国の力の低下という実情にリアルに対応するものと見るべきで、右傾化とまでは言い難いと私は考えます」

 それは、簡潔にして実に明快な見解であり、同時に朝日に対する痛烈な皮肉でもある。日本の新聞は、いつまで時代の変化に取り残された“ドリーマー”であり続けるのだろうか。

                   

【プロフィル】門田隆将

 昭和33(1958)年、高知県出身。中央大法卒。ノンフィクション作家。近著に、先の大戦でのバシー海峡の悲劇を描いた『慟哭(どうこく)の海峡』がある。

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