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馬総統 食品安全の信頼回復を強調4月14日 20時49分
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台湾の馬英九総統は14日にNHKなど日本のメディアと会見し、日本からの輸入食品に対する台湾の規制に関連して、「産地表示に対する人々の信頼を取り戻したい。
早く信頼を確立しないと今後の貿易に影響してしまう」と述べ、安全性への信頼を取り戻す必要性を強調しました。
早く信頼を確立しないと今後の貿易に影響してしまう」と述べ、安全性への信頼を取り戻す必要性を強調しました。
台湾の衛生当局は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、すでに行っている福島県など5つの県からの食品の輸入停止に加え、来月にも、都道府県ごとの産地証明を義務づけるなど、日本からの輸入食品に対する規制を強化する方針を13日に明らかにしました。
これに関連して、14日、台湾の総統府で日本のメディアと会見した馬英九総統は、先月、台湾で、輸入を停止している日本の5県でつくられた加工食品の一部が流通していたことが明らかになった問題を取り上げました。
そして、「産地表示に対する人々の信頼を取り戻したい。早く信頼を確立しないと今後の貿易に影響してしまう」と述べ、安全性への信頼を取り戻す必要性を強調しました。
さらに、馬総統は「周辺の国にならって緩めすぎず、厳しすぎないようにしたい」と述べ、規制についてはほかの国の対応を参考にしながら適用しているという認識を示しました。
一方、中国が設立を提唱するAIIB=アジアインフラ投資銀行の創設メンバーに台湾が認められなかったことについて、馬総統は「遺憾だ」としたうえで、「引き続き関心を持って、正式なメンバーになることを勝ち取りたい」と述べ、今後、一般のメンバーとしての参加を目指す考えを示しました。
これに関連して、14日、台湾の総統府で日本のメディアと会見した馬英九総統は、先月、台湾で、輸入を停止している日本の5県でつくられた加工食品の一部が流通していたことが明らかになった問題を取り上げました。
そして、「産地表示に対する人々の信頼を取り戻したい。早く信頼を確立しないと今後の貿易に影響してしまう」と述べ、安全性への信頼を取り戻す必要性を強調しました。
さらに、馬総統は「周辺の国にならって緩めすぎず、厳しすぎないようにしたい」と述べ、規制についてはほかの国の対応を参考にしながら適用しているという認識を示しました。
一方、中国が設立を提唱するAIIB=アジアインフラ投資銀行の創設メンバーに台湾が認められなかったことについて、馬総統は「遺憾だ」としたうえで、「引き続き関心を持って、正式なメンバーになることを勝ち取りたい」と述べ、今後、一般のメンバーとしての参加を目指す考えを示しました。
台湾の日本食品輸入規制の背景
東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、台湾が続けている福島県など5つの県からの食品の輸入停止の措置は、野菜や魚などの生鮮食品だけでなく、加工食品の輸入も規制する厳しい内容となっています。
その後、台湾では、廃油などを再利用した油が各地で食用として流通していたことが去年明らかになりました。
食品の安全を巡る問題が相次いだことで、台湾の人々は当局による食品検査により厳しい目を向けるようになっています。
ただ台湾では、安全性に定評のある日本の食品の人気は高く、台湾当局は一時、規制の緩和も検討していたほか、去年、新たな規制をいったん提案したものの、日本側の反対を受けて導入が延期されていました。
ところが、先月、台湾で輸入を停止している日本の5つの県でつくられた加工食品の一部が流通していたことが分かりました。
消費者団体などから規制の強化を求める声が強まり、今回の規制の導入を後押しする形になったものとみられます。
その後、台湾では、廃油などを再利用した油が各地で食用として流通していたことが去年明らかになりました。
食品の安全を巡る問題が相次いだことで、台湾の人々は当局による食品検査により厳しい目を向けるようになっています。
ただ台湾では、安全性に定評のある日本の食品の人気は高く、台湾当局は一時、規制の緩和も検討していたほか、去年、新たな規制をいったん提案したものの、日本側の反対を受けて導入が延期されていました。
ところが、先月、台湾で輸入を停止している日本の5つの県でつくられた加工食品の一部が流通していたことが分かりました。
消費者団体などから規制の強化を求める声が強まり、今回の規制の導入を後押しする形になったものとみられます。