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フィリピン 中国に埋め立て中止求める4月14日 7時42分
中国が南シナ海の南沙諸島で浅瀬の埋め立てを急速に拡大させている問題で、一帯の領有権を争うフィリピン政府は、南シナ海の環境破壊を引き起こしているとして、中国に埋め立ての中止を求める声明を発表しました。
この問題は、南シナ海の南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)で、中国が実効支配下に置く岩礁や環礁7か所の埋め立てを急速に拡大させているもので、一帯の領有権を争うフィリピンなどが「軍事目的の可能性がある」として反発を強めています。
これについてフィリピン政府は13日、新たな声明を発表し、埋め立てによっておよそ1.2平方キロメートルのサンゴ礁が破壊され、これによる沿岸国の経済的損失は年間1億ドル(日本円にして120億円)に上るうえ、南シナ海の生態系に回復不可能な被害を与えていると指摘しました。
また中国外務省が今月、埋め立てについて「民間の要求と軍事防衛の必要性を満たす」と主張したことに関して、「地域の平和と安定を脅かし軍事増強への不安を駆りたてるものだ」などとして、中国に埋め立ての中止を求めました。
中国による南沙諸島での埋め立てを巡っては、アメリカ政府も地域の安定を損なうなどとしてたびたび懸念を表明していますが、中国側は領有権を主張して作業を加速化させていて、関係各国との対立が深まっています。
これについてフィリピン政府は13日、新たな声明を発表し、埋め立てによっておよそ1.2平方キロメートルのサンゴ礁が破壊され、これによる沿岸国の経済的損失は年間1億ドル(日本円にして120億円)に上るうえ、南シナ海の生態系に回復不可能な被害を与えていると指摘しました。
また中国外務省が今月、埋め立てについて「民間の要求と軍事防衛の必要性を満たす」と主張したことに関して、「地域の平和と安定を脅かし軍事増強への不安を駆りたてるものだ」などとして、中国に埋め立ての中止を求めました。
中国による南沙諸島での埋め立てを巡っては、アメリカ政府も地域の安定を損なうなどとしてたびたび懸念を表明していますが、中国側は領有権を主張して作業を加速化させていて、関係各国との対立が深まっています。