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 民事再生手続き中の航空会社スカイマークに対する資金面での支援体制が18日、固まった。出資額は合計180億円弱で、そのうち投資ファンド「インテグラル」が過半の90億円を出す。ANAホールディングスの出資比率は2割弱の35億円前後で、残りをANAの取引先銀行などが出資する。

 インテグラルやANAなどは、再建後はスカイマークを再上場させることでも合意した。共同運航や整備の委託などの業務提携や役員の派遣について詰め、週明けにも発表する。

 ANAは資金と業務の両面での支援に名乗りを上げ、早くから「本命」との見方があった。スカイの路線網を傘下におさめることで、ライバル日本航空との競争で優位に立つ戦略だ。だがスカイの経営陣には、破綻(はたん)直前にANAが支援を見送ったことへの不信感があった。また、最初の提案には社員の削減などのリストラが含まれておりスカイ側の反発を招いていた。