花がさかぶり雨乞い 京都・出雲大神宮で出雲風流花踊り
京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮で、疫病退散を祈願する恒例の鎮花祭(はなしずめのまつり)が18日、営まれた。府無形民俗文化財の「出雲風流花踊り」が奉納され、花がさをかぶり、華やかな衣装をまとった氏子らが軽快な踊りを披露した。
鎮花祭は、花びらの飛散とともに疫病神が広がるのを抑えるために始まったとされる。風流花踊りは雨乞いの踊りで、起源は中世までさかのぼるという。一時期途絶えたが、1924(大正13)年に再興され、氏子でつくる保存会が引き継いでいる。今年は地元の川東小児童らも参加した。
神事に続いて行われた風流花踊りでは、踊り子ら約20人が1月から12月までを象徴する梅や桜などの花がさをかぶり登場。豊作を願う口上に合わせ、時折太鼓を打ち鳴らしながら軽やかにステップを踏むと、参拝者が盛んにシャッターを切っていた。
【 2015年04月18日 22時05分 】