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ネコが「ニャー」とひと鳴きしたとする。ネコはなぜ鳴いたのだろう? きっと理由があるはずだぞ……。エサをねだっているのだろうか? 遊んでほしいのだろうか? というふうに、ネコは鳴き声のトーンや仕草などで、気持ちを伝えてくることはみなさんもご存知の通り。

そしてこの度、ネコは16種類もの鳴き声を使い分けて、人間に気持ちや要求を伝えようとしていると専門家らが発表したのである。16種類だって!? その上、人間の前でだけ使い分ける鳴き声もあるのだとか! ええ? なんでだろう?

・人間にだけ言う「にゃー」

「ネコの鳴き声」について言及したのは、ゲイリー・ウェイツマン博士。著書に『How to Speak Cat(ネコとのしゃべりかた)』なんてあったりとネコのエキスパートだ。彼によると、ネコの鳴き方には16通りあり、その上、人間に対してだけ使い分けている鳴き声もあるというではないか!

・「ごはん」のニャーと、「なでて」のニャーは違う?

なぜならネコは私たち人間に、何らかの気持ち・要求を伝えているからだ。「メシくれ〜」「なでれ〜」「ドア開けれ〜」などなど、ネコたちが鳴くと、人間はネコが何をしてほしいか察して、その要求を叶える。その気持ちを伝えようと、ネコたちは微妙に鳴き方を変えているというのである。

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・ネコ同士では、頼みごとはしない?

しかしこんな頼みごと、親子の関係でなければ、ネコ同士ではあまりしないもの。だから “対人間” だけの鳴き方がある訳なのだ。果たしてニャンコたちが「こう鳴けば、飼い主さんがああ動いてくれるニャ〜」なんて、あの小さな頭で理路整然と考えているかは分からないが、「ネコは確かに鳴き分けています」と動物行動学の専門家ボニー・ビーバー博士も支持している。

・「好きだよ」の、ネコさんのユックリまばたき!

ネコが気持ちを伝えるのは、声だけではない。シッポの動き、まばたきの仕方、耳、おヒゲなんかでも感情を伝えてくれるのは、多くの人が知っていることだろう。

例えば、ネコが “ユックリとまばたき” をしてくれると、それは「仲良し」「敵じゃないよ」という証し。ウェイツマン医師によると、「ニャンコのユックリまばたき」はキスにあたる愛情表現なのだとか。うお〜、ニャンコのキス! 嬉しいぞ!

他にも、嬉しいときにシッポをピンと立てて頭をぶつけてくれたり、リラックスして耳がフニャとなっていたり、おヒゲを顔いっぱいに広げて緊張していたり……と、その感情表現は無限! 実はネコっておしゃべりさんなのだ!!

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・ネットの声「ウチのニャンコはこうするよ!」

さてさて、こんな情報が発表されればネコ好きが黙っちゃあいない! 「ウチのネコはこうするよ〜」「もう、こんなの常識!」なんて声がどっさり寄せられた。彼らの声を聞いてみよう。

「ウチのニャンコは、ゴハンを食べたい時は強めにニャーって言う」
「ネコが “ユックリまばたき” をしてきたら、必ずお返しするよ。礼儀だよね」
「ウチのネコを怒ったら、“許してね!” って、まばたきを送ってくるんだ!」
「確かにネコは、人間の取り扱い方を知ってるよね」
「ウチには何匹かネコがいるけど、コミュニケーションに鳴き声を使うタイプの子と、シッポを使うタイプの子と色々いるな〜」
「このニュースは、ネコを飼っていない人向けだね! だって常識だもん」
「ウチのネコは、なでてほしいとき、肉球でトントンって肩を叩いてくるよ」
「ウチの子に “ハロー” って言うと、“ヘウォー” って返してくるんだ」

では最後にこんなコメントを紹介しておこう。

「イヌとネコは、飼い主に大事にされてソレゾレこう思うんだ。イヌ → こんなに大切にしてくれるだなんて、この人って神様だワン! ネコ → こんなに大切にしてくれるなんて、私って神様だニャー」。

さてさて、あなたは周りのネコが、こんなにもたくさんの鳴き方を使い分けていることにお気付きだっただろうか? 私(筆者)の知っている飼いネコの鳴き声は、せいぜい5種類ほど。16種類もあったなんて知らなかった……! 精進しなければ。

参照元:Mail Online(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24