菅官房長官:翁長沖縄知事と初会談 辺野古移設は平行線

毎日新聞 2015年04月05日 09時39分(最終更新 04月05日 12時56分)

菅義偉官房長官と初会談する沖縄県の翁長雄志知事(右)=那覇市で2015年4月5日午前9時50分、野田武撮影
菅義偉官房長官と初会談する沖縄県の翁長雄志知事(右)=那覇市で2015年4月5日午前9時50分、野田武撮影

 菅義偉官房長官は5日午前、沖縄県の翁長雄志知事と那覇市内で会談した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設について、菅氏は「長い間、日米間で真摯(しんし)に議論してきた合意事項だ。移設を断念すれば普天間の固定化にもつながる」と述べ、政府として作業を進める考えを伝えた。これに対し翁長氏は「辺野古の新基地は絶対に建設できないという確信を持っている」と移設反対を改めて強調した。

 両氏の会談は昨年12月の翁長氏の就任後、初めて。会談を終えた菅氏は「国と県が話し合いを進めていく第一歩になった。基地負担軽減対策や振興策では連携していく必要がある」と記者団に語った。【木下訓明】

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