プログラムオート(P)って何?絞り優先(A・Av)・シャッタースピード優先(S・Tv)、カメラのオートモードをマスターする
一眼レフカメラや、ミラーレスカメラに大抵ついている『露出モードダイアル』。今回は一眼レフやミラーレスカメラなら基本的にどのカメラにも搭載されている『【P】プログラムオート』『【A・AV】絞り優先オート』『【S・Tv】シャッタースピード優先オート』『【M】マニュアル』の各モードを解説していこうと思います!
基本的にカメラのオートモードは、全部自動ではなく、片方の設定を固定し、もう片方の設定をオートにする、といった半自動モードの事を指します。
初心者の方は何を使っていいか分からないかと思いますので、それぞれのモードについて解説していきたいと思います!
【P】プログラムオート
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO320)
『【P】プログラムオート』とは、絞りとシャッタースピードを自動的にカメラがコントロールしてくれるモードです。
まずは【P】プログラムオートで写真の設定を確認する
初心者の方は、まずこの設定で撮ることをおすすめします。カメラが『絞り』『シャッタースピード』を自動で判定するので、ISO感度もオートにすればほぼカメラ任せでキレイな写真を撮ることができます。
しばらく撮ってみたら、撮った写真を見返してみると、風景だったら絞りはこれくらい。ボケのある写真だったら絞りはこのくらい、この写真だったらシャッタースピードはこれくらい。といったことが分かるようになるので、勉強するのにぴったりのモードです。
ここから自分はどのモードが合っているのか確かめるのにもいいかと思います。
プログラムシフト
以外に使っていない方も多いんじゃないかと思うのが『プログラムシフト』です。
絞りとシャッタースピードの組み合わせを調整することができ、カメラが設定した絞りとシャッタースピードから、もうちょっと絞りを開ける。風景だからもう少し絞りたい。動きものを撮るのでシャッタースピードがもう少し欲しい、逆に意図的にブレを作りたい。といった場面で柔軟に対応できます。
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.2, 1/40 sec, ISO400)
【P】プログラムオートはカメラの『絞り値』の基準を知ることができる
勝手に私が考えていることですが、【P】プログラムオートは開発者が考えるカメラの『絞り値』の基準を知ることができると思っています。
例えば、私の持っているパナソニックのマイクロフォーサーズのカメラでは、日中に風景を撮ろうとすると、ズームレンズでF/8辺りまで、単焦点レンズだとF/5.6辺りまでと、レンズの開放値から大体3段分絞った絞り値に設定されます。
APS-Cセンサーを搭載したニコンの一眼レフカメラだと、明るいレンズを使って撮ってもF/13に設定され、1inchセンサーのNikon 1だと常に開放で撮ろうとします。すべて同じシーンの撮影でもカメラによってこれだけ設定が変わり、それぞれのカメラにいい画質で撮れる大まかな基準が設定されていると思います。
カメラに慣れている人も【P】プログラムオートを一度使ってみると、設定の違いを感じると思います。
【P】プログラムオートをおすすめする人
- カメラ初心者でどうカメラを使っていいか分からない
- カメラを買い替えた時の確認
- 旅行などで、シャッターチャンスを逃さずさくさく撮りたい
どういったシーンでどういった設定になるのかを確認するためや、スナップ写真などのさくさく撮りたい時におすすめのモードです。
【A・Av】絞り優先オート
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO320)
『【A・Av】絞り優先オート』とは、絞り値を固定し、露出に応じてカメラが自動でシャッタースピードを調整する半分自動のモードです。
明るいレンズでボケを使った表現や、ピントを広範囲に合わせて(パンフォーカス)風景を撮る場合。また、カメラやレンズは絞り値によって画質が大きく変化するため、ボケや画質をコントロールする場合などに使います。
絞ると画質が向上。2~3段でピーク。絞りすぎると画質は低下
レンズを調べいて開放の画質がうんぬんとよく言われることがあるとおもいます。はレンズの開放(F値の数字が小さい)から1段絞ると画質が大きく変化し、2段~3段で一番良くなるといわれています。
いかがでしょうか?f/1.4で撮った写真はぼやーっとしていますね。また、F/16で撮った写真もどこか眠たい写真となっています。
開放の甘い写真が好き。って方もいるので撮影スタイルによって使い分けましょう。
【A】絞り優先オートをおすすめする人
- ボケをコントロールしたい人
- 画質をコントロールしたい人
おそらく一番使っている人が多いと思うモードです。
【S・Tv】シャッタースピード優先オート
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO320)
『【S・Tv】シャッタースピード優先オート』とは、シャッタースピードを固定し、露出に応じてカメラが自動で絞りを調整する半分自動のモードです。
動きのある動物を撮影する場合や、イベントでの撮影、子供の運動会などなど動く被写体を撮る場合に適当なシャッタースピードを選択してあげれば、被写体ブレがおきない写真を撮ることができます。逆にわざと被写体ブレにする表現をする場合にも簡単に設定できるモードです。
動きを止めたり
NIKON 1 V1 (100mm, f/4.5, 1/1600 sec, ISO250)
微妙なブレを調節したり
NIKON 1 V1 (11.4mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO200)
【S・Tv】シャッタースピード優先オートをおすすめする人・使う場面
- スポーツや動物、イベントなどで動きものを撮る
- 人の動きや、雪や雨など、状況を上手く表現する時など
- 子供を撮る
海外ではボケのコントロールよりブレのコントロールが主流のようですね。
【M】マニュアルモード
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO320)
『【M】マニュアルモード』とは、絞り値、シャッタースピードを自分で調整するモードです。
絞り、シャッタースピードを周りの環境に左右されずに同じ設定で撮る場合や、物撮りなどで決まった設定を使う場合などに使用します。
【M】マニュアルモードをおすすめする人・使う場面
- オールドレンズや マウントアダプタ
- 物撮り
- 職人
【AUTO】全自動オート
Panasonic DMC-GH3 (35mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO320)
『【AUTO】全自動オート』とは『P』プログラムモードと違い、絞り、シャッタースピードに加えて、露出、ISO感度、ホワイトバランスなどなど、 カメラがすべてを自動で設定するフルオートモードです。フラッシュ撮影もカメラ任せになるので、暗いシーンですぐにフラッシュが勝手にポップアップしてしまうなどおちゃめな一面ももっています。
失敗したくない場面で無難に撮りたい場合はこちらのモードでも問題ないかと思います。比較的新しめのデジタルカメラでは精度も向上しているかと思いますが、古めのデジタルカメラでは厳しいかもしれませんので注意が必要です。
せっかく一眼レフを購入したならカメラを使いこなしたいですね!今回はカメラにおける『各モード』の解説でした!
アンケートもやっておりますので、よければご協力ください!
この記事が参考になったらシェアしていただけると嬉しいです!
-
2014年9月29日『RICOH THETA』がインターバル撮影に対応!iOS、Androidで使用可能に!動画には未対応か
-
2013年11月11日Nikon Df 海外の発売前プレビュー・シャッター音動画の紹介
-
2014年2月8日雪を撮るのはシャッタースピードとフラッシュ(ストロボ)が肝!コンデジでも使える雪の撮り方、カメラ設定方法
-
2013年11月4日レンズ単体より安い!『Nikon 1 J3 + 1 Nikkor VR 10-100mm f/4-5.6 』が買い時! [不定期買い時情報]
-
2013年10月25日『RICOH THETA』の発売日は11/8(金)。ショールーム・ギャラリー展示も
-
2014年9月28日初フィルムカメラ『YASHICA ELECTRO 35 GL』を勢いで購入しました。
-
2013年10月9日D610 vs D600 比較。ニコンのフルサイズ初級機の違いをみる
-
2014年6月16日5段の手振れ補正にXシリーズ初の防塵防滴ズームレンズ『XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR』が登場!発売日は2014年7月5日
-
2014年11月2日フルHD動画撮影に対応した新モデル『RICOH THETA (m15)』が発売!旧機種と比較してみる
< | > |