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» 2015年04月17日 15時58分 UPDATE

「アビー・ロード・スタジオ」内部が見られるサービスをGoogleが公開 ビートルズの録音機材で遊べるギミックも

ビートルズ、ピンク・フロイド、オアシス……名アーティストたちが録音してきた遺産的スタジオ内をぐるぐる観察できる!

[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 ビートルズの名盤「Abbey Road(アビー・ロード)」で有名な、イギリスの録音スタジオ「アビー・ロード・スタジオ」。一般的に関係者しか立ち入れない、音楽ファンにとっては憧れの“聖域”でもあるのですが、この内部をパノラマ画像で隅々まで見られるサービス「Inside Abbey Road」を、4月14日にGoogleが同スタジオと提携して公開しました。

画像画像 ビートルズ「Abbey Road」(左)と、アビー・ロードでジャケットの真似をする観光客たち(右、Google Mapより)

画像 その通りに面した「アビー・ロード・スタジオ」(Google Mapより)。観光客は入れないけど……

画像 「Inside Abbey Road」ではこのように内部を探検できる! 「Studio One」ってこんなに広いのかー!

 同スタジオは1931年のオープン以来、ビートルズのほかピンク・フロイド、オアシスといった名アーティストたちのアルバムや、「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」など傑作映画の音楽を数々と録音してきた、近代音楽の歴史が詰まった場所。「Inside Abbey Road」ではその空間や機材、コントロールルームを、360度のパノラマ画像150点以上で実際に歩きまわるように観察できちゃいます。

 閲覧して回れるのは、3つの録音室「Studio One」「Studio Two」「Studio Three」とマスタリングルーム。ところどころにアイコンが設置されていて、クリックするとスタジオの解説音声が流れたり、過去に録音したミュージシャンの映像・画像が表示されたりと、設備・歴史を詳しく知ることができます。

画像 オーケストラ演奏なども録音できる「Studio One」で、「スター・ウォーズ」エピソード1の音楽を録音する映像

画像 「Studio One」コントロールルーム

画像 ロックを録るのに適した「Studio Two」

 用意されたスタジオの逸話は30個以上。コントロールルームではビートルズ作品のほとんどをプロデュースした“5人目のビートルズ”ことジョージ・マーティンの解説も見られます。各録音室では、シガー・ロスやリアム・ギャラガー、サム・スミスなどが実際にそこで演奏していたときの動画がスタート。音楽ファンにとってこんなに豪華なスタジオツアーが世の中あったでしょうか。

画像画像 ジョージ・マーティン(左)。ビートルズの演奏風景を見下ろしたであろうコントロールルーム(右)

画像 「Studio Three」でリアム・ギャラガーが弾き語りする映像

 ほかにもテープレコーダーやマイクなど機材で遊べるギミックもいくつか用意。世界初のコンセプトアルバムといわれる、ビートルズ「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド」の録音に使われた「J37 4トラックレコーダー」で、あらゆる音を4トラックに入れ込むゲームも楽しめます。

画像画像 「J37 4トラックレコーダー」の録音体験ができるギミック

 「アビー・ロード・スタジオ」の知識がメキメキつくだけではなく、マスタリングといった録音知識のいろはまで学べてしまうこのサービス――音楽好きならスタジオ内を一日うろついても飽きがこないはず。遊ぶときは良質なヘッドフォン推奨です。


黒木貴啓


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