記事詳細
韓国政界のスキャンダルが国連事務総長にも飛び火 潘基文氏、火消しに躍起
国連の潘基文事務総長の弟が顧問を務めていた韓国の建設会社の会長で今月9日に遺体で見つかった成完鍾氏(63)が、自身の横領疑惑などに関する検察の捜査は潘氏をけん制しようとする李完九首相の意向で行われたものだと韓国紙に語っていたことが17日までに分かった。
潘氏は次期大統領選の有力候補との見方も出ている。潘氏と李氏は共に中部忠清道地域出身。「地域の盟主」の地位を狙う李氏が潘氏の追い落としを図っているとの主張だ。李首相は16日「話が飛躍しすぎている」と否定したが、潘氏が「国内政治には関心がない」と火消しに追われるなど波紋を広げている。
成氏はソウルの山中で自殺とみられる変死体で見つかった。韓国紙、京郷新聞は16日、成氏が生前に応じた電話インタビューの全文を報道。成氏は自身への捜査は「李首相の作品だ」とし、「私が潘氏と近く、潘氏の弟がうちの会社にいるのも事実」などと語った。(共同)