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米 キューバ首脳 “国交回復し大使館再開を”
4月12日 12時21分

米 キューバ首脳 “国交回復し大使館再開を”
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アメリカのオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、国交を断絶して以来、初めてとなる首脳会談を行い、できるだけ早期に国交を回復し、お互いの大使館を再開できるよう交渉を前進させる考えで一致しました。
アメリカのオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、11日、米州首脳会議が開かれた中米のパナマでおよそ1時間にわたって会談しました。
ホワイトハウスによりますと、両首脳はできるだけ早期に国交を回復し、お互いの大使館を再開できるよう努力することを確認したほか、キューバが求めているテロ支援国家の指定の解除について、オバマ大統領が近く判断するとカストロ議長に伝えたということです。
会談後、オバマ大統領が「今後、両国関係の転機となるような進展を図れると楽観している」と述べたほか、キューバのロドリゲス外相も「国交の回復に向け前進する必要性について話し合えた」と述べ、交渉の進展に期待を示しました。
今回の首脳会談では、国交の回復の時期といった具体的な合意までには至りませんでした。
しかし、両国が1961年に国交を断絶して以来、初めてとなる歴史的な首脳会談で、国交正常化に向けた交渉を前進させる考えで一致したことで、今後の交渉に弾みがつきそうです。

キューバでは市民から期待の声

アメリカとキューバの両首脳による歴史的な会談が行われたことを受け、首都ハバナでは、市民が車のフロントガラスにアメリカの国旗を飾るなどして歓迎ムードに包まれていました。
キューバは、アメリカが半世紀以上にわたって厳しい経済制裁を科しているため、車や車の部品の輸入ができず、街を走る車の大半が1950年代などに作られたアメリカ製のクラシックカーや革命後に輸入された旧ソビエト製で、市民は、こうした車を修理しながら乗り続けています。
また、日用品などの物資も不足して、市民生活にも影響が及んでいることから、今回の会談のあと、市民の間からは生活の向上への期待の声が聞かれました。
会談の記事が載っている新聞を読んでいた男性は「キューバにとって歴史的なことです。何年も待ち望んできました。アメリカとの関係を改善し、私たちの生活を向上させ、よい将来につながることを期待します」と話していました。

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