北朝鮮 経済と核の「並進路線」を維持

4月12日 0時54分

北朝鮮は、キム・ジョンウン（金正恩）第１書記の就任から３年に合わせた集会で、経済の立て直しと核開発をともに進める「並進路線」を見直す考えはないことを強調しました。

北朝鮮のピョンヤンでは、１１日、キム第１書記の就任３年を記念した集会が開かれました。キム第１書記本人は出席しなかったもようで、朝鮮労働党のチェ・リョンヘ書記が「キム・ジョンウン同志を決死擁護し、その指導を忠実に奉じていくべきだ」と演説し、改めて団結を呼びかけました。
そのうえで、「経済建設と核開発を並行して進めるという路線は人民の心をつかんでいる」と述べ、経済の立て直しと核開発をともに進める「並進路線」を見直す考えはないことを強調しました。
北朝鮮は、今月９日に開かれた最高人民会議で、経済の立て直しを強調した国家予算を採択しましたが、核開発は放棄しないという立場を維持していることから、国際的な制裁措置を科されていて、経済活性化に向けて取り組んでいる外国資本の誘致は難航しています。