ニュース詳細
生体肝移植手術の中止を求める方針4月17日 17時20分
k10010051761_201504171438_201504171439.mp4
神戸市にある病院で、肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことについて、日本肝移植研究会は手術後の管理に不十分な点があるなど問題があったとして病院側に手術の中止を求める方針を固めました。
神戸市にある「神戸国際フロンティアメディカルセンター」では、ことし3月末までに「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡し、移植手術の専門医でつくる日本肝移植研究会が検討委員会を立ち上げ、病院と合同で調査を進めていました。
その結果、死亡した4人の中には、事前に肝臓の機能などを調べる検査を実施しておらず、手術をすべきかどうかの判断が適切に行われなかったとみられるケースがあったほか、手術後に起きた出血などの合併症の対応でも不十分な点があるなど、複数のケースで問題があったとしています。さらに、医師などのスタッフの数が少ないなかで手術が実施されていて、研究会は、今後、体制を作り直す必要があるとして、生体肝移植の手術の中止を病院側に求める方針を固めました。
研究会では、こうした調査結果を報告書にまとめたうえで、近く病院側に伝えることにしています。
病院側は、これまで研究会の判断を待っているとしたうえで、医療ミスや事故などがあったとは考えていないとして、今月も新たに1例の手術を行ったことを明らかにしていました。
その結果、死亡した4人の中には、事前に肝臓の機能などを調べる検査を実施しておらず、手術をすべきかどうかの判断が適切に行われなかったとみられるケースがあったほか、手術後に起きた出血などの合併症の対応でも不十分な点があるなど、複数のケースで問題があったとしています。さらに、医師などのスタッフの数が少ないなかで手術が実施されていて、研究会は、今後、体制を作り直す必要があるとして、生体肝移植の手術の中止を病院側に求める方針を固めました。
研究会では、こうした調査結果を報告書にまとめたうえで、近く病院側に伝えることにしています。
病院側は、これまで研究会の判断を待っているとしたうえで、医療ミスや事故などがあったとは考えていないとして、今月も新たに1例の手術を行ったことを明らかにしていました。
正式な連絡なくコメントできない
日本肝移植研究会が手術の中止を求める方針を固めたことについて、「神戸国際フロンティアメディカルセンター」の菊地耕三副院長は、「現時点で研究会からの正式な連絡がないのでコメントできない。正式に結果が知らされたときに記者会見を開くなどの対応をしたい」と話しています。