最高裁判事:小池氏就任「判断には批判に堪える合理性を」

毎日新聞 2015年04月02日 21時19分(最終更新 04月02日 21時25分)

最高裁判所の判事に就任し記者会見で抱負を述べる小池裕氏=東京都千代田区の最高裁判所で2015年4月2日、宮間俊樹撮影
最高裁判所の判事に就任し記者会見で抱負を述べる小池裕氏=東京都千代田区の最高裁判所で2015年4月2日、宮間俊樹撮影

 2日付で最高裁判事に就任した前東京高裁長官の小池裕(ひろし)氏(63)が最高裁で記者会見し、「複雑な事件が増える中で、最高裁は最終審として、批判に堪えられるだけの合理性のある判断が求められる。身の引き締まる思いだ」と述べた。

 裁判員裁判で、量刑について市民感覚と先例とのバランスをどう取るかについても触れ、「裁判員裁判にも3人の職業裁判官がおり、必ずしも裁判員と先例との対立ではない。審理や評議がどうだったのか、法曹三者で検討していく必要がある」と話した。

 小池氏は東大法卒。1977年判事補任官。最高裁経理局長や東京地裁所長を歴任した。【川名壮志】

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