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豪南部 禁止の原発など導入の可能性検討へ
4月18日 14時42分

世界最大のウランの埋蔵量がありながら、原子力発電が禁じられているオーストラリアでは、南部の州で、経済の立て直しのため、原子力発電や核燃料サイクルを導入する可能性について、来週から本格的に検討していくことになりました。
オーストラリアでウラン鉱山の大半が集中する南オーストラリア州では、経済の立て直しのため、原子力関連産業を振興すべきだという声が強まり、州政府は先月、原子力発電や、使用済み核燃料を再処理して再び利用する核燃料サイクルの導入が妥当かどうか検討する王立委員会を発足させました。
そして委員会は17日、科学者など4人で構成する専門家パネルを設置するとともに、一般市民から意見を聞くフォーラムを来週20日から開始すると発表し、本格的な検討に入ることになりました。
委員会は来年5月まで、州内の各地で市民から意見を聞くほか、日本やフランスにも視察を行い、報告をまとめるということです。
スカース委員長は記者団に対して、「リスクや環境への影響についていろいろな意見があることは承知している。透明性を確保しながら検討を進めていきたい」と述べました。
オーストラリアは世界最大のウランの埋蔵量がありながら、原子力発電は法律で禁じられています。しかし最近は温室効果ガス削減の観点から導入を検討すべきだという声も出ており、委員会の議論に関心が高まっていきそうです。

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