自民党:NHKとテレビ朝日から聴取…報道番組巡り

毎日新聞 2015年04月17日 11時42分(最終更新 04月17日 14時46分)

NHKの堂元光副会長(左手前)とテレビ朝日の福田俊男専務(同2人目)=東京都千代田区の自民党本部で2015年4月17日午前11時3分、宮間俊樹撮影
NHKの堂元光副会長(左手前)とテレビ朝日の福田俊男専務(同2人目)=東京都千代田区の自民党本部で2015年4月17日午前11時3分、宮間俊樹撮影

 自民党の情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚生労働相)は17日午前、党本部で会合を開き、NHKとテレビ朝日の報道番組で、「やらせ」や政治的圧力があったとされる問題について、NHKの堂元光副会長、テレビ朝日の福田俊男専務らから聴取した。

 ◇「やらせ」「政治的圧力」問題で

 川崎氏は冒頭、「二つの案件とも真実が曲げられた放送がされた疑いがある」と指摘し、両社から説明を受けた。ただ、調査会では事実関係の確認にとどめ、内容まで踏み込んだ質疑はしなかった。

 テレビ朝日の「報道ステーション」では、コメンテーターだった元経済産業官僚の古賀茂明氏が3月27日の生放送中、自身の降板を巡り官邸から圧力があったと発言。これに関し、テレビ朝日側は古賀氏はゲストであって正式な契約はしておらず、降板ではないと説明。今後、さらに社内で検証するとした。

 NHKの「クローズアップ現代」では昨年5月、多重債務者がブローカーを介して出家の儀式を受け、名前を変えて融資などをだまし取る手口を紹介したが、ブローカーとされた男性が「自分はブローカーではない」と訂正を要求。NHKは今月9日に公表した調査の中間報告に基づき説明した。【笈田直樹】

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