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糖尿病の重症化対策 医療保険に財政支援4月18日 17時39分
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塩崎厚生労働大臣は、広島県呉市で記者団に対し、生活習慣病である糖尿病が重症化して腎臓を悪くし人工透析を受ける患者が増えていることを受けて、医療保険が糖尿病の患者の食事や生活習慣の改善に取り組んだ場合、財政支援を行う考えを示しました。
日本透析医学会によりますと、腎臓を悪くして人工透析を受ける患者は平成25年末には31万4000人に上り、10年間で7万7000人増えていて、透析を受ける患者のおよそ4割は生活習慣病である糖尿病の重症化が原因だということです。こうしたなか、塩崎厚生労働大臣は18日、市の国民健康保険が医師や薬剤師などと連携して糖尿病の重症化の予防に積極的に取り組んでいる広島県呉市を訪れ、国民健康保険の代表者らから説明を受けました。このあと、塩崎大臣は記者団に対し、「人工透析治療には毎年1兆5000億円ほどの医療費がかかっており、医療費の適正化の観点からも糖尿病の重症化を予防することが重要だ。そうした取り組みを全面的に支援していきたい」と述べ、医療保険が、地域の医師らと連携するなどして、糖尿病の患者の食事や生活習慣の改善に取り組んだ場合、財政支援を行う考えを示しました。