高浜原発:高さ8.5メートル…津波対策、設置工事が完了

毎日新聞 2015年04月16日 20時40分(最終更新 04月16日 20時48分)

取水路に完成した防潮ゲート=福井県高浜町の関西電力高浜原発で2015年4月16日午後2時13分、松野和生撮影
取水路に完成した防潮ゲート=福井県高浜町の関西電力高浜原発で2015年4月16日午後2時13分、松野和生撮影

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)で、新規制基準に基づく防潮堤などの津波対策施設の設置工事が完了し、関電が16日、報道陣に公開した。

 取水路の防潮ゲートはコンクリート製で、高さは海抜8.5メートル。想定される最大の津波の高さ(基準津波)を5.7メートルから6.2メートルへ引き上げたことに伴い、途中で2メートルかさ上げした。鋼鉄製扉が上下して開閉する。また、放水路の周辺約700メートルにわたり、鋼鉄やコンクリート製の防潮堤(海抜8メートル)を設けた。

 高浜3、4号機は2月に原子力規制委員会の安全審査に合格した。しかし、福井地裁は14日、関電の安全対策は不十分として、再稼働を認めない仮処分を決定している。【松野和生】

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