ケネディ大使:原爆資料館を見学…広島・就任後初

毎日新聞 2015年04月17日 11時27分(最終更新 04月17日 11時49分)

原爆慰霊碑に献花するケネディ大使(中央)=広島市中区の平和記念公園で2015年4月17日午前7時43分、加藤小夜撮影
原爆慰霊碑に献花するケネディ大使(中央)=広島市中区の平和記念公園で2015年4月17日午前7時43分、加藤小夜撮影

 キャロライン・ケネディ駐日米大使は17日、広島市を訪れ、平和記念公園にある原爆慰霊碑に献花した後、原爆資料館を見学した。資料館訪問は1978年以来で、2013年の大使就任後では初めて。

 ケネディ大使は神妙な面持ちで慰霊碑に献花し一礼。その後、小溝泰義・広島平和文化センター理事長の案内で原爆資料館を巡り、犠牲者の遺品などの展示に見入った後、芳名録に「広島の人々の素晴らしいリーダーシップと道義的勇気に感謝する」と記帳した。

 その後、公園南側の緑地帯に、日米友好の木・ハナミズキを植樹。「初めて日本を訪問した時に訪れた広島に戻って来ることができて光栄。その時以来、ずっと触発されてきました」とあいさつした。ハナミズキは、日本が桜3000本を米国に贈ってから100年の12年以後、米国が日本に3000本を贈り、各地に植樹している。被爆70年を機に広島にも70本が届けられ、うち1本をケネディ大使が植えた。

 ケネディ大使は78年、叔父の故エドワード・ケネディ上院議員と初来日した際、原爆資料館を見学した。昨年8月6日の平和記念式典に参列した際には、米大使館を通じて「この日は厳粛な思いで、より平和な世界を築くための誓いを新たにする日です」との談話を発表した。また、大使として着任直後の13年12月に長崎市を訪れ、長崎原爆資料館を見学して被爆者と面会した。【加藤小夜】

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