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アナログレコードで音楽のよさを4月18日 18時23分
アナログレコードを中心に、音楽のよさを知ってもらおうという催しが、18日、全国のレコード店などで開かれ、レコード人気が復調していることを背景に、多くの人でにぎわいました。
レコード店などに足を運んでもらおうと7年前にアメリカで始まった「レコードストアデイ」というこの催しは、4月の第3土曜日に開かれ、ことしは20か国以上で開催され、日本ではおよそ150店舗が参加しました。
この催しに合わせてアーティストが新しいレコードを発売するほか、中古レコードのセールなども行われます。このうち去年8月にオープンした中古レコードを中心に扱っている東京・渋谷区の店舗には、開店前からおよそ150人が並びました。
この店舗では催しに合わせて発売される国内外のおよそ300のレコードを取りそろえたということですが、中には売り切れるものもあったということです。
国内でのアナログレコードの生産額はCDなどにおされて減少が続き、ピーク時の1980年に比べれば現在は大幅に低い水準ですが、ここ数年は、アナログならではの魅力などを見直す動きもあり、増加傾向になっています。
店を訪れていた去年からレコードを聴き始めたという30代の男性は「針を置いて聴くという瞬間や少し手間のかかるとこが楽しいです」と話していました。
また40年以上レコードを聴いているという50代の男性は「レコードは長時間聴いていても聞きやすいのが魅力です」と話していました。
この催しに合わせてアーティストが新しいレコードを発売するほか、中古レコードのセールなども行われます。このうち去年8月にオープンした中古レコードを中心に扱っている東京・渋谷区の店舗には、開店前からおよそ150人が並びました。
この店舗では催しに合わせて発売される国内外のおよそ300のレコードを取りそろえたということですが、中には売り切れるものもあったということです。
国内でのアナログレコードの生産額はCDなどにおされて減少が続き、ピーク時の1980年に比べれば現在は大幅に低い水準ですが、ここ数年は、アナログならではの魅力などを見直す動きもあり、増加傾向になっています。
店を訪れていた去年からレコードを聴き始めたという30代の男性は「針を置いて聴くという瞬間や少し手間のかかるとこが楽しいです」と話していました。
また40年以上レコードを聴いているという50代の男性は「レコードは長時間聴いていても聞きやすいのが魅力です」と話していました。
レコード生産額も増加傾向に
日本レコード協会によりますと、国内でのこのところのアナログレコードの生産額はピーク時に比べればまだ非常に低い水準ですが、増加傾向になっています。
生産額はピーク時の1980年には1800億円余りでしたが、カセットテープやCDの普及などによって減少傾向が続き、2010年には1億7000万円まで落ち込んでいました。
しかし、その後は上向き始めて、去年は6億7800万円と、ここ10年間では最も多くなりました。
背景について日本レコード協会などは、アナログならではの音に魅力を感じる人や、レコードを換えたり、針を下ろしたりといった手間がかかることに対してむしろ魅力を感じる人が増えているほかに、アーティストがCDなどだけではなくレコードでも作品を発売する動きが出ているため、若い世代にもすそ野が広がっていることなどを挙げています。
生産額はピーク時の1980年には1800億円余りでしたが、カセットテープやCDの普及などによって減少傾向が続き、2010年には1億7000万円まで落ち込んでいました。
しかし、その後は上向き始めて、去年は6億7800万円と、ここ10年間では最も多くなりました。
背景について日本レコード協会などは、アナログならではの音に魅力を感じる人や、レコードを換えたり、針を下ろしたりといった手間がかかることに対してむしろ魅力を感じる人が増えているほかに、アーティストがCDなどだけではなくレコードでも作品を発売する動きが出ているため、若い世代にもすそ野が広がっていることなどを挙げています。
レコード工場も体制強化
レコードを生産している企業は体制を強化しています。
横浜市鶴見区に工場がある「東洋化成」は昭和36年から50年余りにわたってレコードを生産しています。
CDの普及などによって他社が相次いで生産を打ち切ったことで、今では、国内で唯一のレコードのメーカーになっているということです。
しかし、このところの需要の増加を受け、フル稼働が続いていて、去年からことしにかけて生産ラインの担当を6人増やして体制を強化しました。
会社では、「今後も受注に対応できるよう将来的には設備の更新なども進めていきたい」と話しています。
横浜市鶴見区に工場がある「東洋化成」は昭和36年から50年余りにわたってレコードを生産しています。
CDの普及などによって他社が相次いで生産を打ち切ったことで、今では、国内で唯一のレコードのメーカーになっているということです。
しかし、このところの需要の増加を受け、フル稼働が続いていて、去年からことしにかけて生産ラインの担当を6人増やして体制を強化しました。
会社では、「今後も受注に対応できるよう将来的には設備の更新なども進めていきたい」と話しています。
プレーヤー新製品も
レコードプレーヤーの新商品を久々に発売する動きも出ています。オーディオ機器の製造や販売をしている「オンキヨー」はことし1月にレコードプレーヤーの新製品をおよそ30年ぶりに発売しました。
価格はおよそ5万円で、趣味で音楽を楽しむ人向けにマニュアルで操作する部分を増やしたのが特徴だということです。
製品の企画を担当した浜田直樹さんは36歳。レコードプレーヤーの開発は初めてで、社内でかつての製品を手がけたエンジニアを探して、古い設計図などをもとに開発に当たったということです。
浜田さんは「生まれたときからスマートフォンがある世代の人にはオーディオ機器がないという人もいると思うが、新たな製品を通して音を聞く楽しさを若い人にも知ってほしい」と話していました。
このほかのメーカーでも販売再開の動きがあったほか、レコード店などによりますと1万円前後のプレーヤーの売れ行きも好調だということです。
価格はおよそ5万円で、趣味で音楽を楽しむ人向けにマニュアルで操作する部分を増やしたのが特徴だということです。
製品の企画を担当した浜田直樹さんは36歳。レコードプレーヤーの開発は初めてで、社内でかつての製品を手がけたエンジニアを探して、古い設計図などをもとに開発に当たったということです。
浜田さんは「生まれたときからスマートフォンがある世代の人にはオーディオ機器がないという人もいると思うが、新たな製品を通して音を聞く楽しさを若い人にも知ってほしい」と話していました。
このほかのメーカーでも販売再開の動きがあったほか、レコード店などによりますと1万円前後のプレーヤーの売れ行きも好調だということです。