米国債の保有比率で、日本は中国を抜き6年半ぶりにトップとなった。米財務省の最新統計によると、日本は2月末時点で1兆2244億ドル(約146兆円)を保有している。
「米国の属国であることが一段と強調された格好です。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)でも、ドイツやイギリス、フランスなど欧州主要国が参加するなか、日米は不参加。アメリカの言いなりという印象がより強くなっている」(株式アナリストの黒岩泰氏)
株式市場では信じ難い怪情報も流れている。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ見直しに関する内容だ。日本株の保有比率が12%から25%に引き上げられたことはよく知られるが、実は外国株も12%から25%に上昇している。
「運用効率を高めるため、外国株の保有比率を上げたといわれていますが、実情は違うともっぱらです。米政府からの圧力があったらしい。本当だとしたらとても許し難い」(株式アナリストのリチャード・コーストン氏)