日銀副総裁就任後はすっかりだんまりモードになり、沈黙していた岩田規久男氏。しかし、ここにきて強烈な発言を連発しました。
スポンサーリンク当座預金80兆円でインフレ率2%は大嘘だった
岩田氏:「マッカラム・ルールなどに基づくと、(2%到達には)今の緩和ペースで2年程度、2015年4─6月期になる計算だ。」
偉大なる岩田規久男様におかれましては、これまで当座預金残高70~80兆円でインフレ率2%になると述べてきたわけですが、現在、日銀当座預金残高は約83兆円になっています。これでなんで2015年までかかるんですかね…
岩田規久男氏の理論は完璧な出鱈目だったことが、これ以上ない形で如実化してしまいました。当座預金80兆円でインフレ率2%になるなら、異次元緩和によるマネタリーベース拡大はこれでストップして現状維持にとどめなければなりません。
岩田理論によるならば、異次元緩和はもう店じまいであり、次の政策決定会合で緩和打ち切りをしなければなりません。
簡単だと思ってたけど、難しかった
岩田氏:「外部にいたときは簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ」
親愛なる岩田規久男大先生はトップクラスの有名大学で、数十年に渡って経済学部教授として金融政策論でご飯を食べてきて、首に青筋を立てて口角泡を飛ばして日銀を攻撃してきましたが、「簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況」なんですね・・・
岩田氏の理論は率直に申しますと現実との間に落差があり、日銀副総裁という立場になって、氏のこれまでの言説と現実の食い違いについてどう弁明するのかと、個人的には注目していました。
しばらく沈黙が続いていたので、岩田理論と現実の認知的不協和には、一切表舞台では何も言及せずに逃げ切る作戦という気配が漂っていました。
しかし、ここにきて「今まで簡単だと思ってたけど、難しかったわ~メンゴ、メンゴ。いま勉強中です」と正面突破してきましたね。
一部からは「黒田氏は財務省出身だからダメ、岩田規久男氏が望ましい」等の意見もありましたが、岩田規久男氏が日銀総裁だと、日本に対する信任について看過できない悪影響が及ぶ虞があるため、黒田氏が日銀総裁で非常によかったのではないでしょうか。
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まあ、こんなもんでしょう。
最初からそれほど期待していなかったので、
失望とかも特に無いです。
他の方々も大方そうなんじゃないでしょうか?
しかし、今の日銀首脳にはツキがありますね。
アメリカがこのまましっかりと景気回復してくれば、
自分達の金融政策の効果はともかく、
金利差拡大から円安に振れて、
インフレになってくれそうです。
ほとんどの一般の方は岩田規久男氏なんてもう忘れているかもしれませんし(笑)
昨年下旬から米国経済が好転したのは大きく、米国との金利差拡大で円安・ドル高は描きやすい絵ですね。FXのドル円ロングポジはしばらく維持しようと思います。
少なくとも最近(ここ1-2年)の岩田氏は「当座預金残高70~80兆円でインフレ率2%になる」などとは言っていないはずです。いったいいつの時代の話でしょうか?経済状況が変われば必要な緩和の程度も変わるのが当たり前です。
ちなみに、副総裁就任前(2012年春)の著書(「日本銀行デフレの番人」)では予想インフレ率2%達成のために必要なマネタリーベースとして、量的緩和期のマネタリーベースと予想インフレ率との関係から162兆円、リーマンショック後の同様の関係から211兆円という推計値出しているに過ぎません。また、推計値にこれだけ幅があることからもわかるように、これは単なる推計でしかないことは明白です。
岩田氏が主張しているのは、要するにマネタリーベースを増やし続ければ必ず予想インフレ率は上昇し(従って2%にすることも可能)、そのことにより実際のインフレ率も上昇させることが可能(従って2%にすることも可能)だということです。
http://megalodon.jp/2013-0225-1927-33/media.yucasee.jp/offshore-news/posts/index/241?la=0004
これを読む限り、主旨は白川日銀の量的緩和ペースが遅すぎるという批判であって、当座預金残高を80兆円以上には増やす必要がないという話ではないはずです。その証拠に「予想インフレ率と当座預金との関係には時期によって違いがあるので推測には幅がある」と予め断ったうえで、それにしても日銀の金融緩和はあまりにも過少すぎるのは明白だと批判しています。
それ以外でも、70、77、80兆円という数字が出ていました。最大は80兆でしたね。