- 2011年5月13日
- Hits and Misses
バトスピファンの皆さん、こんにちは。バトルスピリッツでは、各プレイヤーは好きな効果またはきらいな効果のリストがあるかと思います。私が飼っている「龍皇ジークフリード」のペットドラゴン、ジギーは、破壊効果やスピリットの指定アタック効果などが好きです。エージェントブルーはネクサス効果が好きです。私はドロー効果の大ファンです。この効果はバトルスピリッツ特別調査室の他のエージェントにもとても人気です。このように多くのプレイヤーたちは好きな効果があるように、あまり好まない効果もあるとか思います。今回はそのような効果ついて少しお話したいと思います。
プレイヤーたちがあまり好まない効果がいくつか存在します。そのためそのような効果はなるべくデザインしないことにしていますが、デザインする場合は、その効果を持つスピリットカードのコストを比較的高くします。「マッチュラ」が持つ「相手は手札1枚を選んで破棄する。」という効果はそのひとつです。多くのプレイヤーは手札を捨てなければならないと選択肢が狭まれるのでこの効果を嫌がる傾向があります。「デュエルマスターズ」の開発を担当していたころ、「ロスト・ソウル」というカードがありましたが、このカードがプレイされると相手がカード1枚を破棄しなければならない効果を持っているので、このカードはネガティブな形でゲームを左右しました。そのため、バトルスピリッツのデザインと開発の際、同じ過ちを繰り返さないように気をつけました。バトルスピリッツにて手札破棄効果は比較的制限されており、効果をこなすのを難しくしています。一方、ドロー効果については積極的に設定しており、複数色にドロー効果を与えています。手札破棄効果は条件付きにする傾向があり、相手にカードを破棄させられたら何かしらの代償を得られるようにしています。
また、多くのプレイヤーはコア破壊(コア破棄や外しを含む)の効果をあまり好みません。そもそもコアがないため、カードが出せない状況を好まないうえ、相手によってコアの使用を制限されるとよい気持ちにはなりません。ゼロのリソース(カードを使うためのエネルギー源)で始まる他のカードゲームと違い、バトルスピリッツではゲームスタート時にすでにコア4個あるのはこのためです。プレイヤーはすぐにそのバトルに入り込むことができるのでリソースがないためカードが出せないという楽しくない経験を解消しています。バトルスピリッツでは毎回自分のターンになるときコアが増えるのと、さらに相手にライフを削られるとコアがリザーブに移動し、使用できるコアが増えるのでリソース減またはリソースの不備の感覚はバトルスピリッツではあまりないはずです。私もこのようなバトルの流れを好むため、プレイヤーの行動を阻止してしまうコアの破壊効果はあまりデザインしません。
ただ、コスト8以上のマジックやスピリットを使用する時はバトルの進行が進んでいる想定のため、お互いのプレイヤーから強力または大胆な効果を発揮される予想ができるので好まれない効果も存在してきます。例えば、多くのプレイヤーたちはデスペラード効果を好まなくても、「魔界七将デスペラード」 がバトルで出てくる時点ではこのような効果を持つスピリットやその他大きいスピリットが出てくることを想定し、対応策を考えておくといいでしょう。
効果は人によってヒットであったり、ミスでもあります。「インビジブルクローク」や「ウィングブーツ」のようなシングルブレイカーカードが良い例でしょう。このようなカードはゲームが進行していて安定している中、相手がそれなりの防御を張っているときに役に立ちます。これらのカードではブロックの選択肢を制限され、別のマジックを使用するなり他の防御策で負けを避けなければならないため、プレイヤーに好まれないことがあります。ただ、このようなカードは行き詰まりを解消またはゲームの決着をつけるきっかけにもなるので、基本的に環境に良いカードだと考えます。この部類のカードでは例えば、「バインディングウッズ」や「トライアングルトラップ」がありますが、最近では「ウィッグバインド」への防御対策が難しいということでプレイヤーたちの間で話題になっているようです。
基本的には、プレイヤーたちはゲームを進めるにあたって、選択肢が狭まれる効果を嫌います。例えばブロックができない、手札からカードを破棄する、または「ルナティックシール」のように一時的にアタックができなくなる効果などがあります。一方、プレイヤーたちは選択肢が広がる効果を好みます。例えばドローできるカードが増えたり、自分の手札にある他のスピリットカード1枚をコストを支払わずに召喚できたり、普段できないことを可能にする効果などがあります。無料で何かを得られるという効果はいつも人気です。ただ、展開したいコンボを確定するにあたって、支払うリソースに対して見合った報酬をむらえるよう、バランスが取れていなければなりません。