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G20 新興国中心にAIIB支持の声も
4月18日 7時24分

G20 新興国中心にAIIB支持の声も
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ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は17日、世界経済の底上げに向けてインフラ投資の重要性を確認した声明を採択して閉幕しました。焦点だったAIIB=アジアインフラ投資銀行を巡る議論では、一連の日程を通じて、新興国を中心に支持する声が出されました。
先進国に新興国を加えたG20は、2日間の日程を終えて17日、閉幕しました。採択された声明では、世界経済の成長は緩やかで一様ではないとしながらも、「短期の経済の見通しは特にユーロ圏と日本で最近になって改善している」として、日本などの景気回復の動きを評価しています。また、景気回復をより力強いものにするため、多くの先進国で引き続き緩和的な金融政策が必要だとしています。さらに、世界経済の成長の原動力としてインフラ投資の重要性を確認し、次回、ことし9月の会議までに各国が投資戦略を策定するとしています。

一方、中国が設立を提唱しG20の過半数が参加を表明したアジアインフラ投資銀行について、声明で直接の言及はありませんでしたが、一連の日程を通じて、議長国のトルコをはじめ新興国を中心に設立に向けた動きを支持する声が出されました。参加を見送っている日本とアメリカは個別の会談で、アジアインフラ投資銀行が既存の国際金融機関と協調融資などを行い、組織運営の透明性を高めていくことが重要だという認識で一致しました。

麻生氏「AIIBはノウハウ持たず」

G20のあと記者会見した麻生副総理兼財務大臣は、AIIBについて、「新しい銀行は融資の審査基準が必要だが、アジアインフラ投資銀行がそのノウハウを持っているとは言いがたい。正確な審査なしに融資をすると、その融資が返済されないだけでなく、これまでその国にお金を貸している世界銀行やアジア開発銀行などが迷惑することになる」と述べ、融資の基準などで適正なルール作りが必要だという認識を改めて強調しました。

議長のトルコ副首相 AIIBを歓迎

議長を務めたトルコのババジャン副首相は記者会見で、「世界経済は回復を続けているものの緩やかで国によりまちまちだ。適切な経済政策や構造改革を通じて成長を確かにするため取り組んでいくことを改めて確認した」と述べました。そのうえで、ババジャン副首相は、トルコも参加を決めているAIIBについて「既存の国際機関や地域の機関を補完する役割を果たすべきだ。トルコとして中国の計画を歓迎する」と述べました。

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