中国財政相 ＡＩＩＢに日本参加希望も条件に隔たり

4月17日 9時34分

k10010051371_201504171113_201504171113.mp4

ＡＩＩＢ＝アジアインフラ投資銀行について設立を提唱する中国の楼継偉財政相は、創設メンバーの数について「世界銀行のときよりも多い」と評価したうえで、日本の参加を望むものの参加の条件を巡って両国の間に隔たりがあるという認識を示しました。

アジアの発展途上国のインフラ整備を支援するとして中国が設立を提唱しているアジアインフラ投資銀行について、中国政府は１５日、銀行の創設メンバーの数が５７か国になったと発表しました。
これについて、Ｇ２０、主要２０か国の財務相・中央銀行総裁会議への出席のためワシントンを訪れている中国の楼継偉財政相は１６日、ＮＨＫなどの取材に対し、「世界銀行やアジア開発銀行の創設のときよりも多い」と述べ評価しました。
また、日本が参加を見送ったことについて、楼財政相は「われわれは日本が参加することを望むとはっきり日本側に伝えた。参加しないのはしかたがない」と述べました。
そのうえで、「参加の条件ははっきり日本に伝えているが、彼らは別な条件を示してきているので、ほかのメンバーが条件に応じるか分からない」と述べ、参加の条件を巡って日本との間に隔たりがあるという認識を示しました。