[PR]

 安倍晋三首相は17日、首相官邸で翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事と会談した。政権と沖縄県が対立する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設について、首相は「唯一の解決策であると考えている」と協力を求めたが、翁長氏は「辺野古が唯一の解決策というかたくなな固定観念に縛られず、移設作業の中止を」と反論。話し合いは平行線に終わった。

 翁長氏が知事に就任した昨年12月以降、両者の会談は初めて。菅義偉官房長官と安慶田(あげだ)光男・沖縄県副知事も同席して約30分間行われ、冒頭のやりとりが報道陣に公開された。

 沖縄県に在日米軍基地が集中している現状について、首相は「大きな負担をおかけしている」と認め、「少しでも負担軽減を行っていきたい」とした。その上で、住宅地に隣接する普天間飛行場について「一日も早い危険性の除去は、沖縄も思いは同じであろうと考えている」と述べ、辺野古移転への理解を求めた。

この記事に関するニュース
  • レコメンドシステムによる自動選択