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 政権与党が報道を牽制(けんせい)する動きが続いている。選挙報道で「公平中立」を求める文書を出したり、特定の番組についてテレビ局幹部を呼び出したり。権力とメディアの関係は、海外からどう見えているのか。在京の各国特派員に聞いた。

 東京・有楽町の日本外国特派員協会。16日昼、テレビ朝日の「報道ステーション」で安倍政権の「圧力」に言及した元経済産業省官僚・古賀茂明氏の記者会見に、数十人の外国人記者たちが集まった。

 古賀氏は、メディア側が政権とのあつれきを回避し、自ら表現の範囲を少しずつ狭めていると指摘。報道に自粛の動きがあり、その結果、政権に都合のよい情報が流れ、「国民が本当のことを知ることができなくなる恐れがある」と語った。